社会・政治
岸田首相「育休期間中の学び直し」発言に沈黙貫く「育休閣僚のパイオニア」小泉進次郎氏へ集まる批判
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.01.31 18:05 最終更新日:2023.01.31 18:05
小泉進次郎衆院議員(41)が、「女性が活躍できる社会」についてインタビューに答えた「毎日小学生新聞」の記事が、1月31日に配信された。
2020年、長男の育児のために現役閣僚として初めて育児休暇を取得した小泉氏は、記事のなかで「大臣が育休をとることで、男性が育休をとれない環境を変えたかった。育児という選択をしたい人が育児を選べるという、多様性を世の中に示したかった」と、当時の思いを語った。
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その「育休」をめぐって、目下、政治家の発言が物議を醸している。1月27日の本会議で、岸田文雄首相は出産・育児で仕事を休む人が、新しい技能習得のための「学び直し」に取り組むことを支援すると発表。それに対し、ネット上では「そんな余裕はない」「育児したことない人の発想」などの批判が巻き起こり、首相は30日の国会で「本人が希望したならば、リスキリング(学び直し)に取り組める環境整備を強化していくことが重要だ、という趣旨で申し上げた」と釈明した。
小泉氏自身も、育休から公務復帰後、「『休む』という言葉が入っていますが、ぜんぜん『休み』なんかじゃないですね」と、子育ての苦労を語っていた。その張本人で与党の人間なら、今回の首相発言について、何らかの見解を示すべきとも思えるが、いまだ沈黙したままだ。
この小泉氏の態度に対し、SNSでは疑問の声が噴出している。
《小泉進次郎、育休取ってなかった? なんか言えよ…》
《どう考えても今こそ小泉進次郎が「産休・育休は産み、育てるための休みです」って言うべき出番だろ》
《育休を取得された小泉進次郎さんは、育休中に何か学び直し、リスキングをなさったのでしょうか?》
《3年前の国会答弁で「(育休は)ぜんぜんやすみなんかじゃないですね」って言ってたんだから、ここで自民のジイジたちに意見する番でしょ》
《進次郎が育休とった結論として学び直しの話を出してきたんなら本気で進次郎恨むし、進次郎が育休中に学び直しは無理ですって考えるならそう言ってほしい》
首相の発言が批判を浴び始めたころ、小泉氏は自身のInstagramに、1999年の厚労省のポスター画像を投稿。ポスターには、TRFのSAMが微笑みかけながら子供を抱っこする姿とともに、「育児をしない男を、父とは呼ばない。」というキャッチコピーが掲げられている。そして小泉氏は「このポスターが今でも通用するほど日本が変わっていない」と懸念を綴った。この時点で、首相の発言を意識していた可能性がある。
いずれにせよ、育休を取得した初めての閣僚として、身内の時代錯誤の認識に対し、自らの認識を発信してほしい。
( SmartFLASH )