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安倍家&岸家「政治家3代」を継ぐ“サラブレッド”岸信千世氏が補選出馬へ 渦巻く「期待の声」と「世襲批判」

社会・政治 投稿日:2023.02.02 18:38FLASH編集部

安倍家&岸家「政治家3代」を継ぐ“サラブレッド”岸信千世氏が補選出馬へ 渦巻く「期待の声」と「世襲批判」

2022年12月、自民党安倍派の総会に臨む岸信夫首相補佐官(手前)の後ろに控える信千世氏(写真・時事通信)

 

 2月3日、自民党岸信夫前防衛相は、体調悪化を理由に議員辞職願を提出する見込みだ。辞職に伴い、4月23日投開票となる衆院山口2区補欠選挙には、長男で秘書の信千世氏が出馬する見通しとなっている。信千世氏は「覚悟はできている」と決意を表明しており、2月7日にも記者会見を開く予定という。

 

 安倍晋三元首相の死去に伴う衆院山口4区とともに、山口県は「ダブル補欠選挙」となる。山口4区補選には、下関市議の吉田真次氏を擁立することを自民党山口県連が決めている。

 

 

「議員辞職に至った背景には、山口の選挙区事情もありました。次期衆院選は、10増10減の区割り改定により、山口県内の選挙区が4から3に再編されます。岸氏が次期衆院選まで議員を続けた場合、後継の信千世氏は新人として、区割り改定前の1、3、4区の現職と選挙区を争うこととなり、比例にまわされる可能性がありました。岸家の地盤を引き継ぐためにも、補選で勝利し、現職議員でいる必要があったのです」(政治担当記者)

 

 信千世氏は慶應義塾大商学部を卒業後、フジテレビに入社し社会部記者として活躍。2020年10月、フジテレビを退社し、父・信夫氏の秘書官となっていた。

 

 信夫氏は安倍晋三元首相の実弟。信千世氏が山口2区補選で当選すれば、安倍家・岸家3代にわたる政治家一族を引き継ぐこととなる。信千世氏は2022年8月、月刊誌『文藝春秋』のインタビューで、伯父・晋三氏の遺志を継ぐ意向も示していた。

 

 補選に当選すれば華麗なる4世政治家となる信千世氏に、SNSでは期待する声が多く上がっている。

 

《安倍さん岸さんという保守のリーダーがいなくなってしまいましたが、若きサラブレッドが誕生します!ぜひ日本のリーダー的存在になってほしいです!》

 

《40代での総理就任が有り得そうなくらいの血筋の良さを持っててエグい》

 

《政界のサラブレッド中のサラブレッド。伯父君の遺志と父君の志を受け継いで立派な政治家になってください》

 

 一方、岸田文雄首相の長男で、首相の政務秘書官を務める翔太郎氏は、1月の首相の欧米歴訪に同行した際、大使館の公用車を使ってお土産購入にまわった問題をめぐり、批判を浴びている。

 

 翔太郎氏は信千世氏と同じく、慶應義塾大法学部政治学科を卒業後、三井物産に入社。2020年から父・文雄氏の公設秘書、2022年10月からは首相政務秘書官となっていた。SNSでは信千世氏と合わせて、政治家の世襲が続くことへの批判も多く上がっている。

 

《岸信千世、岸田翔太郎 父親で国会議員楽だと思ったはず 政治を家業、稼業にするな》

 

《そろそろ政治特に国政を国民の手に取り戻さないと益々国力が落ち、日本の将来がなくなる 安倍麻生福田小泉中曽根小渕2世3世議員多すぎないか 特に自民党》

 

 2月1日、岸田首相は、衆院予算委員会で、翔太郎氏に将来、自身の選挙区を譲る考えがあるかを聞かれ「私も、もうしばらく政治家として最善を尽くしたいと思っている。将来に思いをめぐらせるには至っていない」と述べた。

 

 岸田首相も祖父から続く、3世政治家。もし政治を「家業」と思っていたら、選択肢はおのずと決まってくるはずだ。

( SmartFLASH )

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