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暴行で逮捕された慶応高校の教員、あだ名は「ゴリラ」「鬼軍曹」…熱血タイプで生徒から慕われていた
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.02.10 20:53 最終更新日:2023.02.10 22:02
慶応高校教員で元柔道選手の鏑木(かぶらぎ)文隆容疑者(57)が、2月8日、暴行容疑で現行犯逮捕された。
報道によると、鏑木容疑者は、8日午後11時ごろ、川崎市・溝の口駅前の路上で、バイクに乗って信号待ちをしていた男性会社員の頭を拳で殴ったり、胸ぐらを掴んでバイクごと引き倒したりする暴行を加えた。鏑木容疑者は当時、酒に酔っており、容疑を否認しているという。男性にけがはなかった。
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鏑木容疑者は国際大会への出場経験もあり、同校で柔道部部長を務めていた。同校のサイトでは、柔道で「弱くてずるい自分自身の心に克つ力」や「常に自分を戒められる謙虚な心」が養われると述べている。
そうしたメッセージとは裏腹の事件を起こしてしまった鏑木容疑者は、いったいどのような人物なのか。20代の同校卒業生が語る。
「いわゆる普通の教員が多いなか、鏑木先生は目立つ存在でした。体育の授業で多くの生徒と関わっていて、悪い人ではありませんが、風貌などから生徒間では『ゴリラ』と呼ばれていました」
言語道断な暴力行為だが、一方でこんな意見も。鏑木容疑者による柔道の授業を受けていた高校3年生の息子の母親は、驚きを隠せない様子で人となりを教えてくれた。
「学校には今どきの “ギャル男” っぽい生徒も多いんです。でも、鏑木先生の授業では無駄口を叩く生徒はおらず、ピリピリとした緊張感に包まれています。
通常、生徒は先生を『○○さん』と呼ぶのですが、鏑木先生だけは『先生』と呼んでいました。陰では『鬼軍曹』とも呼ばれていました。いわゆる昭和の熱血先生タイプで、怒ってもとことん最後まで付き合って面倒を見てくれるし、真摯に向き合ってくれるので、生徒から慕われていました。
保護者のあいだでも、きちんと正論で叱ってくれると評判がよかった。低迷していた慶応柔道部を熱血指導で立て直した先生としても尊敬されていました。
だから今、生徒たちは先生の味方になって、怒りの声をあげている子も多い。テスト前なのに、みんな勉強しないでLINEで情報交換ばかりして、それには困っているところです」
暴力行為が許されないのは当然だが、捜査の行方に注目が集まっているのは間違いない。
( SmartFLASH )