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警官に撃たれて死んだ「41歳男」無惨な遺体を見た友人が抱く疑問「殺してもいいと思ったのでは?」服役中の “誤診” 疑惑も
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.02.11 15:30 最終更新日:2023.02.11 15:33
「そのとき警察は、末期がんの容疑者を入院させるには、手続きが煩雑すぎると思って、すぐに釈放したのでしょう。ただ、僕としてもあそこで釈放しないでもらいたかった。
徳島刑務所からの出所後、いっそう激しく悪さをおこなっていたように感じましたが、それは病気のことで自暴自棄になっていた部分もあったのでしょうか。
検査を受けた病院に紹介状を書いてもらって、入院先を探しましたが、新型コロナを理由に何度も断られたと聞いていました。『抗がん剤治療は怖い』とも言っていて、本人は死を待つのを本当に恐れていたんだと思います」(Xさん)
現在、Xさんは徳島刑務所に対し、石橋容疑者が受けた検査カルテを提出するよう求めることにしている。
「刑務所内でがんの治療をしてもらっていたら、健太は自暴自棄になることもなかったはず。なぜ、がんじゃないという診断だったのかを聞きたい」(Xさん)
1月13日の発砲事件で死亡した石橋容疑者の遺体は、司法解剖に回されることになった。Xさんはその後に、石橋容疑者の亡骸と対面している。
「頭は割られて、体は全部開かれて……。でも、顔だけは静かに寝ているようでした。
発砲当時、健太が運転する車の前には信号待ちしていたトラックがあり、前後どちらにも車を動かせない状態だったそうです。そこに警察官2人が降りて、車の両側から拳銃を構えて発砲した。僕には最初から『健太を殺してもいい』というつもりで撃ったとしか思えません。
本来なら、1発めは威嚇射撃で、それでも従わない場合に2発めを発射するといいます。でも、健太は1発めから4発めまで連続で撃たれている。何のためらいもなく撃たれています」
健太の母親は『殺すことはないやろ。何発も撃つ必要があったんか』と言って、泣き崩れていました。目の前の警察官にもそう訴えていました」(Xさん)
大阪府警はこの発砲について「車を停車しないと撃つ、と警告したうえでの発砲だった」と発表している。だが、Xさんたちは弁護士と相談し、発砲事件の検証を大阪府警に求めることを検討している。
( SmartFLASH )