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藤井聡太「将棋を教えてくれた祖父」が亡くなっていた
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2017.07.17 06:00 最終更新日:2017.07.17 06:00
「聡太は、訓一のことをとても慕っていた“おじいちゃん子”。訓一は、いつも『聡太がああなった、こうなった』と言っていたね」と語るのは、清水甲作さん。
藤井聡太四段(14)の、2016年2月に亡くなった祖父・清水訓一さん(享年79)の兄だ。最年少で公式戦連勝記録歴代1位となった“天才”が5歳のころに将棋を教えたのは、隣に住む訓一さんだった。小4の9月、藤井四段が関西奨励会に入ると、訓一さんが、東京に単身赴任中の父・正史さんに代わり、付き添った。
「聡太が将棋に夢中になるのが、嬉しかったんでしょうね。(母親の)裕子と交代で、週に一回、愛知県瀬戸市から、大阪へ。聡太が将棋を指している間、ずっと会館で待っとったそうです」
2015年10月、訓一さんは肝臓を患い入院する。
「すぐ退院して、好きな酒を飲んどったけど、肝臓ガンだった。聡太は、見舞いのたびに涙ぐんでいたみたい」
大好きな祖父を失った10カ月後、公式戦デビュー。活躍はご存じのとおりだ。
「プロになった姿は見られなかったけど、天国からも、応援してくれとるでね。だから聡太も、これだけ行けたと思うとります」
今も近くで、藤井四段を見守る祖父。常勝の約束が、2人の間に固く結ばれている。
(週刊FLASH 2017年7月11日号)