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世襲批判の岸信千世氏「世間の声に惑わされず」決意表明に猛批判「聞く力ないと公言」「議員どころか社会人失格」

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.03.07 15:40 最終更新日:2023.03.07 15:40

世襲批判の岸信千世氏「世間の声に惑わされず」決意表明に猛批判「聞く力ないと公言」「議員どころか社会人失格」

2月7日、山口県岩国市で立候補を表明した岸惟千世氏(写真・時事通信)

 

 3月5日、衆院山口2区補選(4月23日投開票)に、政界を引退した岸信夫前防衛相の後継者として出馬する長男の岸信千世氏が、地元・岩国市のホテルで開いた会合でこう決意表明した。

 

「世間にはいろいろな声が聞こえますが、こうした声のひとつひとつに惑わされず、右往左往せず、できることをやる」

 

「精いっぱい1歩1歩、着実に歩みを進める。こうした形で、今回の選挙は奇をてらわずに頑張ってまいりたい」

 

 

「日刊スポーツ」が報じた。信千世氏は慶応大学商学部卒、フジテレビの社会部記者を経て、岸氏の秘書、防衛相時代の秘書官を歴任。信千世氏は2月7日、岩国市内で記者会見した際には、こう語っていた。

 

「かつての曽祖父、祖父、伯父、そして父、みんなが情熱を持って、この山口と日本の未来をつくるために行動を起こしてきた。こうした意志は私にもしっかりと受け継がれている」

 

 世襲について問われると、「いろんな意見があることは認識している」としたうえで、「こういう家庭環境であったからこそ、政治の課題、地域の課題について真剣に考える機会が昔からあった」と語っていた。

 

 そして立ち上げた公式ホームページが物議を醸した。

 

「自身のプロフィールとともに、父の信夫氏、伯父の安倍晋三氏、祖父の晋太郎氏、曾祖父の安倍寛氏、岸信介氏、曾祖叔父の佐藤栄作氏の6名の名前が記された家系図を掲載。しかし、赤裸々な世襲アピールへの批判が噴出し、削除され、その後は『メンテナンス中』となって閲覧できなくなりました。

 

 その後、後援会への入会を募る仕様に変えましたが、個人情報を記入しないと見ることができず、再び批判が集まりました。現在はホームページにアクセスしても何も閲覧できず、真っ白の状態です」(政治担当記者)

 

 3月5日の会合では、「伯父(安倍晋三元首相)、そして父が政界からいなくなり、たいへん不安」と述べる一方、父親にゆかりのある後援会や事務所関係者らが残ってくれたとして「(この形で)戦えることをありがたく思います」と感謝した。

 

 岸田文雄首相も信千世氏の応援に訪れ、「自民党が、自信と誇りをもって公認した」とアピール。「今回の補欠選挙は、未来を切り開くのがどの政治家、政党なのかが問われる選挙。未来を切り開くのは自民党だと訴え、多くの人に力を与えてほしい」と期待を示した。

 

 信千世氏が、世襲アピールを批判されたことを念頭に「世間の声に惑わされない」と発言したことが報じられると、SNSでは批判の声が集まった。

 

《もう「聞く力」などないと公言したようなもの》

 

《国民の声に耳を傾けることの嫌いな政治家の子弟がまた一人、“一族の七光”によって国会に進出しようとしている。こうして日本の政治はどこまでも劣化していくのだろう》

 

《こんなの議員どころか社会人失格だろ 「人の話聞かない」って宣言するって 凄いな自民党》

 

《世間の声(市民の声)を「耳を傾けるもの」ではなく「惑わすもの」と認識している時点で、岸信千世に国政を担う資格はありませんよ》

 

 2021年10月の衆院選では、父・信夫氏が山口2区で約10万9914票を獲得し、得票率76.94%で圧勝した。岸家の地盤が「世間の声に惑わされる」必要のない強さを誇ることは間違いない。

( SmartFLASH )

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