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一般道を183km/hで爆走…悪ふざけした運転手は「懲役6カ月」の可能性も
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.03.09 20:19 最終更新日:2023.03.09 20:26
「ヤバい!」「速い、速い!」「死ぬ~!」
若者たちの嬌声が車内に響き渡る。後部座席から撮影したと思われる運転席のスピードメーターのデジタル数字は、最高で183キロを示していた。ハンドルを持つ手には加熱式タバコ。
3月6日ごろ、この危険きわまりない動画がネットにあげられると、たちまち批判にさらされた。
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「撮影されたのは神奈川県川崎市内の国道246号線だと思われます。問題の車はドイツのフォルクスワーゲン。片側2車線道路の追い越し車線を走っていましたが、前を走るタクシーを追い越すために左車線に進路変更すると、あっという間にタクシーを抜き去りました。
この間も、同乗者たちの笑い声は続いており、誰も危険な運転を止めることはしませんでした」(ネットウォッチャー)
撮影された付近の制限速度は60キロ。実に3倍以上のスピードオーバーだ。いったい、どんな人物が運転していたのだろうか。
「当初、投稿者のものと思われるアカウントが表示されていたため、20代の自動車整備士ではないかと推定されています。その後、アカウントは削除されましたが、神奈川県警は捜査に乗り出しています」(社会部記者)
40秒ほどの動画には、車のナンバーや運転者の顔は映っていない。特定は難航するのではないだろうか。若狭勝弁護士に聞いた。
「Nシステムなどもあるので、(違反車の)特定はそれほど難しくないと思います。車のナンバーがわかれば、所有者・使用者も判明しますから、警察はそこから誰が運転していたかを調べます」
地道な捜査が必要のようだ。動画を撮影した同乗者は罪になるのだろうか。
「面白がって撮影したことにより、運転手が速度オーバーしたということになれば、道路交通法違反の “幇助(ほうじょ)” になり、罪に問われます」(若狭弁護士)
道路交通法によると、50キロ以上の超過では免停以上の行政処分になる。今回は120キロ以上の速度超過。若狭弁護士は「懲役6カ月がくだるかもしれません」と言う。
重大事故が起きなかっただけでもよかったが、悪ふざけの代償は大きい。
( SmartFLASH )