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扇千景さん死去、宝塚出身の「お嬢さま女優」から「ヤジ女帝」へ豪快転身人生【画像あり】

社会・政治 投稿日:2023.03.13 18:50FLASH編集部

扇千景さん死去、宝塚出身の「お嬢さま女優」から「ヤジ女帝」へ豪快転身人生【画像あり】

宝塚出身のお嬢さま女優として知られた扇千景さん(写真・共同通信)

 

 3月13日、元女優の扇千景さんが「食道胃接合部がん」のため、東京都内の大学病院で9日に亡くなっていたことを歌舞伎座が公表した。享年89。

 

「扇さんは、兵庫県神戸市で銀行員の父のもとに生まれた “お嬢さま” です。大学進学を希望したものの、父にあきらめさせられ、宝塚音楽学校に通った異色の経歴です」(芸能記者)

 

 

 宝塚歌劇団41期生として活躍したのち、映画やテレビドラマなど、多方面で活躍。プライベートでは1957年に歌舞伎役者の2代目中村扇雀と結婚した。

 

「結婚を機に芸能界から一時引退しますが、その後、復帰しました。連続テレビ小説『たまゆら』(1965〜66年)やドラマ『大奥』(1968年)など、数々の作品に出演しました。とくにお昼のワイドショー『3時のあなた』(フジテレビ系)で総合司会を務め、そのトーク力が評価されました」(同)

 

 転機は1977年。自由民主党総裁福田赳夫氏や幹事長だった大平正芳氏らの要請を受け、参議院選挙に出馬することになったのだ。

 

「『3時のあなた』で大々的に出馬発表をおこなうなど、当時から話題になりました。いわゆるタレント議員の走りですよね。当選後は清和会に属しましたが、その後、小沢一郎の自由党に参加するも離脱し、自ら党首となって保守党を結成しました」(同)

 

 運輸大臣、国土交通大臣、参議院議長と、数々の要職を歴任するが、よく知られたのは、その “ヤジ女帝” ぶりだ。

 

「大臣でありながら、国会で散々ヤジを飛ばすのだから、すごいですよ。野党が『政府の答弁は答えになっていない』と追及すると『なに言ってるの、ちゃんと答えてるじゃない!』とやり返す。

 

 あるとき、小泉政権下で、藤井治芳道路公団総裁の進退が問題になりました。民主党の枝野幸男議員が辞職の意思を藤井氏に確認しようとすると、横から『私に答えさせないよ!』『どうして私に答えさせないの!』と鬼の形相。

 

 扇さんの迫力に、国会ではみなタジタジでしたよ」

 

 また一人、昭和の傑物が旅立ってしまった。

( SmartFLASH )

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