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自民・世耕氏、ガーシー氏除名投票を「改憲の予行演習」軽はずみな発言に「余計なことを言う」批判殺到

社会・政治 投稿日:2023.03.16 15:20FLASH編集部

自民・世耕氏、ガーシー氏除名投票を「改憲の予行演習」軽はずみな発言に「余計なことを言う」批判殺到

 

 3月15日、自民党世耕弘成参院幹事長は、政治家女子48党(旧NHK党)のガーシー参院議員の「除名」を決めた本会議前に開かれた議員総会で、「近い将来、我々がめざす憲法改正発議のときも、3分の2の議決(が必要)になる。今日は、その予行演習のつもりで臨んでもらいたい」と挨拶した。

 

 除名の議決は、憲法の規定で出席議員の3分の2以上の賛成が必要。とはいえ、ガーシー氏の除名と、憲法改正を同じレベルで扱うことに、自民党内からも批判が出ているという。時事通信が報じた。

 

 

「改憲を発議するには、衆参両院の本会議でそれぞれ3分の2以上の賛成で原案を可決する必要があります。

 

 ガーシー氏を除名すれば、1951年以来、72年ぶりとなります。『拙速』という批判をかわすためにも、除名に関しては、登院を求める文書などを送り続け、2月には『議場での陳謝』を課しました。最終的に、ガーシー氏が3月8日の本会議を欠席したため、除名を議決しましたが、ここまでかなりの手順を踏みました。

 

 世耕氏も、本会議での議決に関して、所属議員に国会周辺にとどまるよう求める『禁足』で臨む、と強調するなど、その重みを強調してきたはずですが……」(政治担当記者)

 

 憲法改正に関しては、3月9日の衆院憲法審査会で、日本維新の会、国民民主党、衆院会派「有志の会」が、3月中を目途に、「緊急事態条項」の条文案をとりまとめる方向で実務者協議を始めたと説明するなど、機運は高まっている半面、警戒感も強まっている。

 

 世耕氏が、ガーシー氏の除名の議決を「憲法改正の予行演習」と述べたことには批判の声が多く上がった。

 

 共産党の小池晃書記局長は同日、自身のTwitterにこう書き込んだ。

 

《筋違いであるだけでなく、最悪の火事場泥棒的妄言。しかも「除名」という重い判断を「予行演習」というのはあまりに軽すぎないか》

 

 ほかにもSNSでは、世耕氏の発言を批判する声が多く上がった。

 

《議員資格を剥奪する決定に臨む態度とは思えない》

 

《ほんと余計なこと言うなあ》

 

《最近発言が浮ついてないか。派閥の先行き不透明でイラついてるのかもね》

 

 参院本会議での議決では、反対は政治家女子48党議員の1票のみ。世耕氏は議決後、記者団に「ほぼ全会一致で、明確に参院としての意思を表明できた」と語ったという。しかしながら「改憲の予行演習」発言で、なんとも後味の悪い議決となってしまった。

( SmartFLASH )

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