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菅前総理が「放送は政治的に公平であるべき」メディアへの圧力を報じられてきた過去の棚上げに「おまゆう大賞」の皮肉

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.03.22 15:30 最終更新日:2023.03.22 15:30

菅前総理が「放送は政治的に公平であるべき」メディアへの圧力を報じられてきた過去の棚上げに「おまゆう大賞」の皮肉

 

 3月20日、自民党の菅義偉前総理は、放送法の「政治的公平」に関する行政文書を巡って「放送事業者そのものが政治的に公平であるべき」だと強調した。訪問先の那覇市で記者団に語った。

 

 文書には、2014年から2015年にかけて、当時の安倍晋三政権下で総理補佐官を務めた礒崎陽輔氏が、総務省の担当者に対し、菅氏への説明に反対し「俺と首相が2人で決める話」と述べたと記されている。

 

 

 当時、官房長官だった菅氏は「放送事業者そのものが政治的に公平である、このことが大事なことであるというふうに思っております」と強調。さまざまな案件の説明を受けていたことを振り返り、「ひとつひとつについて記憶はまったくない」としたうえで「放送法の問題について、総務省はしっかり対応していると思う」と述べた。

 

 菅氏が「放送事業者が政治的に公平であるべき」と発言したことに、東京新聞の望月衣塑子記者は3月22日、自身のTwitterに、こう書き込んだ。

 

《番記者やテレビ局幹部らに、隠に陽に報道への圧力をかけていた菅氏に言われたくない》

 

 Twitterでは、《菅前総理》がトレンド入り。菅氏にツッコむ声が多く上がった。

 

《えーっ!政治的圧力をかけまくって、キャスターを飛ばしまくったのはどこのどなたでしたっけ?「政治的公平」を語る資格なんかない!!》

 

《自分のやって来た事を棚に上げて、よくまあそんな事を澄ました顔して言えるものです》

 

《2023年度おまゆう大賞》

 

 菅氏はこれまで、メディアに対して強い態度を示してきた。

 

「官房長官当時、会見で菅氏に厳しい質問を繰り返していた望月衣塑子記者に対する、執拗な発言封じ込めと嫌がらせは有名です。

 

 また、古舘伊知郎キャスター時代の『報道ステーション』(テレビ朝日系)では、2015年に元経産官僚の古賀茂明氏が『I am not ABE』発言をおこなった際、番組放送中にテレ朝の幹部に抗議のメールを送ったのは、当時、菅官房長官の秘書官だったと、古賀氏が著書や会見で明かしています。

 

『クローズアップ現代』(NHK)の国谷裕子キャスターは2014年7月、番組に出演した菅氏に『憲法の解釈を簡単に変えていいのか』など、閣議決定されたばかりの集団的自衛権容認について厳しく追及し、菅氏が激怒したと報じられました。『FRIDAY』が『安倍官邸がNHKを“土下座”させた一部始終』などと報じ、最終的に国谷氏は番組降板に追い込まれています」(政治担当記者)

 

 出産費用について「公的保険を適用したうえで、実質無償化すべき」と提言し、注目を集める菅前総理。Twitterでトレンド入りする機会も増えているが、今回ばかりは不名誉なトレンド入りとなってしまったようだ。

( SmartFLASH )

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