「自作自演」と指摘されたキツネ村「動画騒動」キツネを蹴っていたことも判明し集まる嫌悪感「自己顕示欲が産んだモンスター」

2017年に撮影された、宮城蔵王キツネ村での「キツネの抱っこ体験」の様子（写真・時事通信）

　ここ数日、宮城蔵王キツネ村で、キツネに鞄を奪われる様子を撮影した動画が物議を醸している。SNSの声をうけ、4月4日、施設側が公式HPにて《投稿者に対し警告及び、厳しい対応を現在行っております》と発表した。

　ことの発端は、3月28日にTwitterで投稿された、キツネ村で撮影された動画だ。投稿者は、キツネがリュックを口に加えて引きずっていく姿を映し、《リュックを早いスピードで引きずっていかれた》《ここは子供は危ないと思う》などとつづった。

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　だが、同施設は入場前、念入りに注意事項を伝えることで知られている。それもあってか、今回の投稿は“やらせ”を疑う声が多くあがっていた。現在、投稿者のアカウントは凍結されている。

　実際に、蔵王キツネ村の担当者は「弁護士ドットコムニュース」の取材に対し、動画は投稿者の「自作自演によるもの」だと断言した。施設側の発表では、《この投稿者は最初キツネを蹴飛ばしたり場内を走り回って鞄を振り回していることが防犯カメラの映像に映っていました。》とも明かされている。

　幸い、キツネの身に問題はなかったというが、動画撮影のために動物たちを危険にさらす行為は、許されるものではない。昨今、飲食店での迷惑行為を映した動画が問題となっていたが、命ある動物たちをターゲットにする行為は、より悪質ともいえる。SNSでは、その行動に嫌悪感を示す声が続出している。

《自己顕示欲が産んだモンスター》

《きつね村に出没したSNSで歪んだ承認欲求満たすために迷惑行為する悪意の塊みたいな人間ってなんなんだろうな…》

《キツネ村のあまりにも酷い　実際行ったことあるけど注意書きかなり書いてるし、悪意100％だわ　キツネの説明、注意も入る前にちゃんとあるのにテキトーに自演して誤った情報を広めて危害加えるの最悪だぞ》

　蔵王キツネ村は動画撮影者に対し、法的措置も検討しているという。軽はずみな行為であっても、決して許されることではない。

( SmartFLASH )