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「どうなってるんだ」運行元に苦情殺到、4日連続運行トラブル「日暮里・舎人ライナー」に利用者のイライラ頂点

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.04.13 17:13 最終更新日:2023.04.13 17:52

「どうなってるんだ」運行元に苦情殺到、4日連続運行トラブル「日暮里・舎人ライナー」に利用者のイライラ頂点

「日暮里・舎人ライナー」の起点となる日暮里駅はJR線、京成線が乗り入れる一大ターミナルとなっている

 

 東京都荒川区と足立区間を結ぶ「日暮里・舎人ライナー」の運行トラブルが続いている。

 

 4月12日午後8時55分ごろ、変電所で起きた不具合によると見られる停電が発生。復旧せず、終電まで全線で運転を見合わせた。翌13日も始発から運転を見合わせ、午前6時5分ごろに再開したが、ダイヤは大幅に乱れて運行された。

 

 

 NHKの報道によると、13日朝までにあわせて111本の列車が運休し、乗客およそ1万3000人に影響が出たという。

 

 東京都交通局に利用者の声について問い合わせたところ、「お客様センターには40件の問い合わせが寄せられました。おもには『原因はどうなっているんだ』『ここ数日、続いているが再発防止策はどうなっているんだ』というお声でございます」と、返答があった。

 

 利用者のイライラと疲労は極限に達しているようで、同鉄道江北駅を利用する男性は、疲れ切った表情を見せる。

 

「このところ、連発ですからね……。10日は停電、11日は架線点検で、ともに全線が止まりました。だから今日(13日)で4日連続ですよ。ライナーが使えないと東武伊勢崎線の西新井駅、JRの王子駅を使うことになりますが、そこに行くにはバスに乗ることになります。このバスが、朝などはとんでもない混雑なんです。ライナーの混雑もひどいですけど」

 

 2023年だけでも、ほかに1月5日、西日暮里駅で、車両に搭載している電源系統の不具合により全線で運転を見合わせ、3月2日には風速規制値を超えたため速度を制限して運行し、その後に全線運転見合わせなどがあった。東京都交通局の発表によると、それぞれ約4000人が影響を受けている。

 

 別の沿線住民のひとりも、モヤモヤを抱えている模様。

 

「5年ほど前、『環境にやさしい新交通システム』というのに魅力を感じて、分譲マンションを買いました。しかし、これだけトラブルが多いと、不動産価値が下がってしまうのではないかと心配しています。運賃もJRや私鉄に比べて設定が高いと聞いていますし……」

 

 鉄道評論家の川島令三氏も、今回のトラブルについて首をかしげる。

 

「日暮里・舎人ライナーは『三相交流』という、シンプルな電気システムを採用しています。これは、ふだんから点検整備をしっかりしていれば、故障などはあまり起きないとされているものです。

 

 架線も車両の上部にあるわけではないので、『垂れ下がる』ことによって事故が起こることはあり得ませんからね……」

 

 連日続くトラブルに、利用者はたまったものではないだろう。

( SmartFLASH )

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