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ガーシー「国際手配」も「まったく気にしない」UAE王族との太いパイプ 最後の綱は“岸田ルート”
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.04.14 20:00 最終更新日:2023.04.14 23:54
ついに追い込まれたのか。4月14日、各紙はガーシー(東谷義和)容疑者が国際手配されたと報じている。
警視庁はガーシー容疑者について、綾野剛をはじめとする芸能人らへの、常習的脅迫などの疑いで逮捕状を取っている。現在、ドバイに滞在しているガーシー容疑者の身柄を求め、当局は国際刑事警察機構(ICPO)に国際手配を要請していたが、それが通ったかたちだ。
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「12日には日本のパスポートが失効しているため、アラブ首長国連邦(UAE)の判断によっては不法滞在となります。今回の国際手配は、身柄の拘束や引き渡しを求めるものではなく、ガーシー容疑者の所在地や情報の収集を求めるものです」(事件担当記者)
ガーシー容疑者は本誌の取材に対し、「半永久的に日本に戻らなくてもいいように、準備をしています」としたうえで、「ドバイで10年有効なビザを取得していて、パスポートをとめられてもビザは失効しないから、滞在できる。じゃあ10年も、日本は僕をずっと追っかけるんですか」と語った。さらに、選挙にすら「やる気になったら出ます」と“出馬宣言”。この余裕の背景にあるのは、ドバイ王族との太い関係だ。
キーマンは、UAEに在住し、現地の王族らと日本旅行するほど太いパイプを持つ大谷行雄氏だ。大谷氏は、かつて赤軍派高校生として活動していた過去を持ち、1970年に渡米。日本と米国を行き来していたが、数年前に中東に移住し、現在は起業・移住コーディネーターとして活動している。3月に本誌が取材した際は、ガーシーとの出会いをこう語っている。
「ガーシーとは、ドバイに彼を呼んだ実業家のA氏に紹介されました。ガーシーは、『ネオトウキョウプラン』という、アラブに日本人街を造る計画を掲げていました。その拠点として、ドバイなどと並んでUAEを構成する首長国のひとつ、ラアス・アル=ハイマ(通称RAK)に、彼は注目していました。RAKはまだ日本人が少なくて、物価も安く、若い方も住みやすい。RAKを拠点にしている私も、以前から同様に考えていて、彼のプランに共感しました」
大谷氏の尽力で、ガーシーはUAEオリンピック委員会委員長、国営銀行の理事など、多数の役職に就く、RAK政府の最重要人物のひとり、シェイク・サレム氏や、王族系大企業の副会長を務めるビジネスマン、シェイク・マジェット氏など、現地王族らと知己を得た。彼らはガーシーの国際手配も気にしていない、と大谷氏は語っていた。
「ガーシーと食事している様子を、シェイク・マジェット殿下がSNSに投稿したのですが、日本にいるガーシーのアンチが殿下に『その男には近づかないほうがいい』と“忠告”してきたのです。殿下は『彼とはもう友達だ。私は彼をサポートする』と返したと言ってましたよ。
実際、国会からの除名や日本警察からの国際手配に関して、王族の皆さんはまったく気にしていません。むしろ、『足かせがなくなり、動きやすくなってよかったじゃないか』と言っていました(笑)」
大谷氏の言葉どおりであれば、UAE当局が、ガーシーの身柄を日本に引き渡すとは思えず、少なくとも10年間は“籠城”を続けることができるということになる。
「最後の頼みの綱は、岸田首相の“直通ルート”ですね。2017年に、当時アラブ首長国連邦の外務大臣であるアブダッラー氏が、当時、日本の外務大臣を務めていた岸田文雄現首相と会談しました。その際に、パスポート失効者の送還について2国間協議を進めていた、ともいわれています。警視庁のメンツを保つために、岸田首相が直接、アブダッラー氏に依頼をするということがあれば、さすがにほかの王族もかくまうことはできません。アブダッラー氏は、UAEで最も力を持つナヒヤーン家の人間でもありますから」(ドバイ関係者)」
また、別の関係者は、UAEも国際的な非難を受けつつあるという。
「ガーシー容疑者は小物ですが、ほかにもロシアのマフィアなどが次々とドバイに逃げ込んでいるという指摘があります。ガーシー容疑者については、ドバイ政府に相談したうえで、日本から捜査官を派遣するという計画もあるようです」(別のドバイ関係者)
ガーシーへの対応すら、“検討”されては困るけど……。
( SmartFLASH )