「彼女は、3年ほど前から都内にある数カ所の『愛人バンク』の登録していた。身長155センチほどと小柄でコロッとした体型。『デート中、食事では高いテンションで話していても、セックスになると露骨にテンションが下がるのが自分でもわかる』と言っていた。長く続いたパートナーはいなかったようです」
そう話すのは、M容疑者(26)を知る都内の飲食店関係者だ。10月28日、ネットオークションで高級ブランド「カルティエ」の偽ブレスレットを65万円で販売したとして、京都府警に詐欺と商標法違反の容疑で逮捕されたM容疑者。
じつはM容疑者は、数カ月前まで「DMM.com」の格安SIM事業の美人広報として活躍し、今年4月にはニュース番組に登場していた。「DMM.com」は、清原和博やローラが関連会社に出演し、知名度を上げている総合イーコマース企業。一方、松永容疑者はツイッター上で「ばびろんまつこ」という名前で、自身のセレブ生活を披露していた。ITに詳しいジャーナリストの井上トシユキ氏はこう話す。
「高級ブランド店での買い物や、ミシュランに掲載されているような高級飲食店に日常的に出入りするといったセレブ生活をツイッターに綴っていた。フォロワーは1万人以上いる有名人。あまりに浮世離れした生活ぶりに、偽セレブ疑惑も浮上していた」
彼女は長崎県出身。玄界灘を望む町にある実家は、山に囲まれたのどかな地域だ。県立高校を出て、岡山大学法学部を卒業後、地元長崎に本社を置く大手の通販会社に就職した。だがすぐに、周囲には転職が決まったからと説明し、上京する。そして、始めたのが「愛人バンク」とも呼ばれるデートクラブでの“仕事”だった。
デートクラブとは富裕層の男性に向けた会員制の交際斡旋組織のこと。男性からは入会金や年会費、仲介料を取るが、女性会員は無料で入会できる。
「彼女は定期的にデートして、援助してもらえる複数のパートナーを確保していたので、安定した収入があった。1人に対して2、3時間程度のデートを月1、2回こなして、3万円から5万円の謝礼をもらっていた。デートといっても食事や映画を観に行くだけでなく、セックスを含む大人の関係もあった」(前出・飲食店関係者)
愛人稼業がセレブ生活を支えていたとみられる。M容疑者は友人に「愛人クラブで知り合った男性にDMMの仕事を紹介された。業務委託契約で、報酬は月50万円くらい」と話していた。
「彼女は『販促プランナー』として業務請負していたが、業績が上がらず、契約解除になった。彼女はDMMの仕事が決まったときに、白金のワンルームから、道を挟んだ反対側の高級タワーマンションに引っ越した。ところがクビになってしまい、家賃が払えない。かといって引っ越そうにも2年の契約拘束があるので、違約金がかかるとこぼしていました」(友人)
京都府警によると、M容疑者は詐欺容疑について認めているという。一方、DMMは「M容疑者と弊社に在籍していた人物が同一人物であるか事実確認が取れていない」(広報)とメールで回答、何度も電話をかけたが、担当者不在とのことだった。
(週刊FLASH 2015年11月24日号)