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リニア静岡県専門部会「山梨の地下水は静岡のもの」主張に「まともな会話できる相手じゃない」あきれる声

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.04.27 19:00 最終更新日:2023.04.27 19:11

リニア静岡県専門部会「山梨の地下水は静岡のもの」主張に「まともな会話できる相手じゃない」あきれる声

4月26日、静岡市内で開かれたリニア中央新幹線静岡工区の環境対策を検討する静岡県の専門部会(写真・共同通信)

 

 リニア工事をめぐる“水問題”を議論する静岡県の専門部会が、4月26日に開かれた。そのなかで熱い応酬となったのは、「地下水は静岡県の水か、山梨県の水か」という、水ならぬ、雲をつかむような話だった。

 

 JR東海は、地質や地下水の状況を調べるため、2月からボーリング調査をおこなっている。調査は、山梨と静岡の県境から800m離れた山梨県内の地点から、静岡側に向かって進められており、専門部会では、県境から677mの地点まで掘り進んでいること、また、ボーリングに伴う地下水の湧水量は、非常に少ない状況であることが報告された。

 

 この水をめぐって、交わされたのは以下のようなやり取りだ。

 

 

 JR東海の担当者「いま現在の状況で、山梨県内のボーリングで出てきた水を静岡県に戻すという考えはない」

 

 森貴志・静岡県副知事「(湧水の)戻し方の議論が固まっていない段階では、いったんは(ボーリングを)止めていただきたいという考えはある。山梨県側で掘っている水は静岡には関係ないので、そのまま掘削するという考えか」

 

 JR東海「県境から(山梨側)300mのところにある地下水は、静岡県の地下水だと認識していると、そういう理解でよいのか」

 

 副知事「それでいま議論してきたんじゃないですか?」

 

 JR東海「県境から300mのところにある地下水は、静岡県ではなく山梨県の水という考え方はないのか。ごく当たり前だと思うが……静岡県の水なんですか?」

 

 と、静岡県副知事の強引な主張に対し、最後はJR東海の担当者も困惑気味に――。

 

 ネットでは

 

《雨の一回でも降れば帳消しになる程度の水の量で大の大人が寄ってたかってどっちの県の水だとか あまりにも馬鹿馬鹿しくて情けない》

 

《不毛な議論、時間を浪費するだけ》

 

《こんなくだらない話、小学生の喧嘩とかでも言わないやろw》

 

《この静岡県の主張をみて、まともな会話が出きる相手ではないことは明らか》

 

 と、あきれかえる声があふれている。

 

 この湧水だが、JR東海が公開している資料によれば、湧水量は1分あたり10リットル程度。ボーリングの先端孔は直径12cmと、小さなものとなっている。

 

 リニアが静岡県内を通るのは、東京・品川~名古屋間の286kmのうち、8.9km。しかも、すべてが深さ最大1400mという地下だ。そのトンネルは、問題とされている大井川上流部の地下約400mを通ることになっている。

( SmartFLASH )

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