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尾身茂氏「コロナはまだ普通の病気ではない」に「もうええやろ」総ツッコミ「予測できない」警鐘鳴らす姿勢に敬意も

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.05.03 19:55 最終更新日:2023.05.03 19:55

尾身茂氏「コロナはまだ普通の病気ではない」に「もうええやろ」総ツッコミ「予測できない」警鐘鳴らす姿勢に敬意も

 

 5月2日、政府新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は、共同通信のインタビューに応じた。同感染症を、感染症法上の位置づけで5類に移行することに、「社会を動かす時期に来ているとの考えには賛成だ」と理解を示す一方、「まだ完全に普通の病気にはなっていない」と指摘。新型コロナウイルスには、まだ高い感染力があることに警鐘を鳴らした。

 

 尾身氏は、「法律で人々の行動を縛ったり、感染者をすぐ隔離したりする時期は、もう過ぎつつある」としながらも、感染症としての新型コロナについて「まだ完全に普通の病気にはなっていない。致死率はたしかに低くなっている。ただ実際の死者数は増えている。インフルエンザのような季節性はなく、流行がずっと続いている。ウイルスは変化の途中だ。予測ができない」と指摘。

 

 

 今後の流行について、「5類になったからといって、感染者がすぐにゼロになるということはない。感染が、またいつ急激に増えるか分からない。動向を把握することは当然、国の責任」と語った。

 

 尾身氏のインタビューが報じられると、著名人から批判の声が上がった。

 

 漫画家の倉田真由美氏は同日、自身のTwitterに、尾身氏のインタビュー記事を添付したうえで、こう書きこんだ。

 

《「5類移行後もまだ警戒しろ」と。というか、普通の病気ってなんでしょうか》

 

 実業家の堀江貴文氏も5月3日、自身のTwitterに、尾身氏のインタビュー記事を添付したうえで《いつまで言ってんだこいつ》とバッサリ。

 

 SNSではほかにも、尾身氏にツッコむ声が殺到した。

 

《色んな経験や知見が揃って普通の病気であると判断したから5類に移行するのでは・・・》

 

《感染者がゼロになんかなるわけねえだろ あんたはもう黙っとれ》

 

《もうええやろ。マスクとかもええ加減にしてほしい》

 

 3月8日には、尾身氏を含む、厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」の有志らが、「5類」移行後、個人に求められる身近な感染対策としてあらためて「5つの基本」を示していた。

 

・換気、3密(密閉、密集、密接)の回避
・手洗い
・適度な運動と食事
・体調に不安や症状がある場合は、無理せず自宅で療養するか受診
・その場に応じたマスク着用や、せきエチケット

 

 マスクの着用については、地域の感染状況や周囲の人に重症化リスクがあるかどうかなどを考慮して判断し、外出時はマスクを持ち歩き、必要に応じていつでも着用できるようにしておくべきだとした。

 

 だが、まだ「3密回避」が残っていることに、SNSでは《インフルエンザと同等扱いにするんでしょ?なのにコレは何?てかまだ言ってんのか「3密の回避」》などと批判する声があがっていた。

 

 尾身氏は、2020年の感染拡大当初から3年超にわたり、専門家の取りまとめ役として政府に助言してきた。共同通信のインタビューでは、これまで専門家がたびたび提言してきたことについて、「専門家の役割は状況を分析して、提言を出すことだ。そのために膨大な時間を費やした。将来、歴史の審判に堪えられるようにと考えてきた」と振り返った。

 

 専門家として、警戒を怠らないべきだという提言をし続ける尾身氏の姿勢には《言うべき事は言う人だなぁ。敬意しかないです》と、称賛する声もある。尾身氏は将来、どう歴史に評価されるのだろうか。

( SmartFLASH )

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