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維新・馬場代表「次の衆院選は全選挙区に擁立」躍進の陰にある「3つのアキレス腱」を共演した政治アナリストが指摘
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.05.03 19:45 最終更新日:2023.05.03 19:45
5月2日放送の『プライムニュース』(BSフジ)に、日本維新の会の馬場伸幸代表が登場。
維新は統一地方選で、首長と地方議会の議席が目標の600人を大きく上回る774人に。番組では、元大阪府知事の橋下徹氏、政治アナリストの伊藤惇夫氏、政治ジャーナリストの田﨑史郎氏が「維新の課題と死角」に迫った。
出演した伊藤氏に本誌が取材すると、馬場代表は、どこか「余裕」のある表情に見えたと明かす。
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「約束してきた600議席は達成したので、党内的な基盤は盤石ですからね。もともと維新の会は、“上層部の指示に従う” という傾向がありますから、党内から批判が出ることもありませんしね」
馬場代表は「次の衆院で野党第1党になること」を明言している。伊藤氏が思う、維新の会の「アキレス腱」を聞いた。
「1つめは、ずっと『旬』でいられるかどうか。期待感と言ってもいいでしょうが、いつまで維持できるかが大事になります。統一地方選以降、メディアも維新を多く取り上げているので、追い風も吹いていますが、解散総選挙まで保つかどうか。メディアは持ち上げますが、下げるのも早いですから(苦笑)。
2つめは、解散総選挙までに候補者を揃えられるかどうか。今回の躍進で維新から出たいという人は増えると思います。都市部だけでなく、地方でも立候補希望者はいるでしょう。
番組内で馬場代表は『いい人材は自民党に持っていかれる』と言って笑いを誘いましたが、新人が自民党から出馬できる余地はあまりありません。
かつて、そうした新人の受け皿は旧民主党でしたが、今は維新に向かっている可能性が高いですね。馬場代表もそれは否定していませんでした」
早い解散だと候補者を揃えられないが、遅いと「旬」がなくなってしまう。そのため、維新にとって秋頃の解散がベストではないかと伊藤氏は指摘する。
「最後の3つめは、候補者の『質』の見極めができるかどうかでしょう。高学歴・高職歴であっても玉石混交ですから、人を見抜くのはなかなか難しい。幹部クラスも含め、スキャンダルなど出ようものなら致命傷になりかねませんしね」
番組では、次期衆院選で「全選挙区擁立」に意欲を見せていた馬場代表。その戦略はうまくいくだろうか。
( SmartFLASH )