社会・政治
橋下徹氏、自民党の「選挙コンサルタント」にまさかの名乗り“犬猿の仲”茂木幹事長の存在も指摘される実現の可能性
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.05.07 16:10 最終更新日:2023.05.07 16:10
5月6日放映の『NewsBAR橋下』(ABEMA)で、ゲストに元宮崎県知事の東国原英夫氏が登場した。
「橋下さんは2大政党論者。大阪はいま、維新一強なんですよ。大阪で2大政党制をもし、確立するのであれば、自民党を強くするか、新しい政党を立ち上げるしかないんですよ」
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そう語気を強めると、MCの橋下徹氏は
「僕はだからいま、松井(一郎前大阪市長)さんと、オファーがあれば、自民党を強くするプロジェクトをやろうと言ってるんです。コンサルタントとして」
と、衝撃の構想を明らかにした。橋本氏は続けて
「僕は維新を作りましたけど、吉村(洋文大阪府知事)さんにもがんばってほしいですけど、いま、吉村さん“Sir”だから。皇帝。大阪府議会で75%、維新。大阪市議会でも過半数」
と、大阪の現状を説明。さらに
「大阪って、自民党の本部はもう、つぶれちゃったんですよ。だから、いま中央の自民党本部が、直轄でやるっていう。いま国会議員、2名しかいないんですよ。もう壊滅状態。僕も松井さんも、大阪をよくするために、もし依頼があれば。それは維新の弱点とかも、だいたい知ってるじゃないですか。だからそこはもう、マッチポンプですよ」
と語った。
この「選挙コンサルタント構想」に現実味はあるのだろうか。自民党関係者は「無理でしょう」と苦笑する。
「自民党の幹事長は、茂木(敏充)さんです。幹事長は、選挙の実務も公認権も、カネも握っています。その茂木さんと橋下さんは“犬猿の仲”と噂されています。
2022年夏の参院選で、茂木さんは大阪で街頭演説をしました。そのときも『ウクライナ侵略で、国際社会はロシアに厳しく当たっているが、維新の創設者はロシア寄りの発言を繰り返している』と、名前こそ出しませんが、強烈に橋下さんを批判しました。それに、安倍(晋三)元首相や菅(義偉)前首相と違って、岸田首相は橋下さんと親交がありませんから」
しかし、政治ジャーナリストの宮崎信行氏の見方は少し違う。
「ありうるかもしれません。前回の衆院選は、維新の躍進で大阪の自民党は壊滅的な状態になりました。維新の“創業者”である橋下さんと一緒にやることに、抵抗感はあると思いますが、当選できる確率が上がるなら、背に腹は代えられないと思うはずです。
これまで、維新と選挙区を住み分けてきた公明党にとっても、維新が大阪の全選挙区に候補者を立てたら脅威です。橋下さんのコンサル構想に理解を示すのではないでしょうか。自民党大阪府連の『顧問』という形であれば、収まると思います」
今回の橋下氏の発言は、単なる話題作りなのか。それとも自民党の反応をみるアドバルーンなのか。しばらく永田町をザワザワさせそうだ。
( SmartFLASH )