白昼の銀座強盗、駅でアルカリ缶爆発、空港に車で侵入、隣人切りつけ…「日本の治安が終わっていく」無念の声

 

　5月8日午後6時半ごろ、東京・銀座のロレックス専門店に、バールのようなものを持ち、顔すべてを覆い隠す白マスクをつけた3人の男が小走りで入っていった。
　

　店員に刃物を突きつけ脅すと、ショーケースをたたき割るなどして50万円から2200万円の腕時計、100点あまりを奪い、白のミニバンで走り去った。

 

　犯行時間はおよそ10分。通行人の多くが犯行現場にスマホを向けるなか、犯人は平然と破壊と強奪を繰り返す異様な状況だった。

 

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「警視庁はこの車を追跡、港区赤坂の路上に乗り捨てられていたレンタカーのミニバンを発見しました。周囲を探し、マンションのベランダなどにいた男4人を不法侵入の疑いで現行犯逮捕。

 

　驚くことに、捕まったのは16歳の無職の少年、18歳の私立高校生、19歳のアルバイトなど全員が未成年でした。

 

　報道では、逮捕された若者への指示役がいたのではないかと指摘されています。黒幕がいて、実行役の若者がたんに捨て駒にされている可能性が高く、一刻も早い摘発が求められます」（事件担当記者）

 

　実は、ゴールデンウィーク終盤から、全国で大きな事件・事故がたくさん起きている。

 

　銀座強盗の直前の午後4時頃、東京・足立区の東武鉄道・西新井駅ではコーヒー缶が破裂し、20代の女性と20代の女性駅員が軽い火傷を負った。

 

　警察は、缶を切符売り場に置き去った中国籍の40代の男を確保。男性は「勤務先の洗剤を家で使うためにコーヒー缶に入れて持っていた。破裂させたのは故意ではない」と話しているという。

 

「NHKによると、現場にいた人は、『蛍光灯が破裂する音に似たパーンというかなり大きな音がしてびっくりした。液体もこぼれていて、泡のようなものが見えた。近くにいた女性が泣き叫んでいて、液体が女性の体にかかった様子だった』と話しています。

 

　実際、缶のなかには、強アルカリ性の洗剤が入っていたようです。現段階では事故なのか事件なのか不明ですが、あまり聞いたことのない話なので、不安に思う人は多いようです。

 

　実は、前日の7日には那覇空港の制限区域内に許可なく車で侵入して男が逮捕されたり、青森市内のアパートで隣人殺しが起きるなど、物騒な事件が多発していることが不安に拍車をかけています」（同）

 

　今年に入り、岸田首相の選挙応援演説に爆発物が投げ込まれたり、「ルフィ」を名乗る人物をリーダーとする特殊詐欺グループが摘発されたりと、世間を騒がす事件が続発しているのは間違いない。いったいどうしてなのか。

 

　企業の危機管理に詳しいリスクヘッジ代表取締役の田中優介氏は、「最近の犯罪理由の多くは貧困です」と指摘する。

 

「年々、格差は広がってきましたが、コロナ禍でさらに広がりました。苦しくてもなんとかアルバイトで食いつないできた方たちが職を失い、『このまま苦しい生活が続くなら、楽しい思いをして刑務所に入ったほうが……』と自暴自棄になり犯罪に手を染めてしまっています。

 

　そして安倍元首相、岸田首相の襲撃犯もそうですが、捕まることを恐れていないんです。恐れがないから抑止になりません。そのため計画性がない、場当たり的な凶悪犯罪が増えているのだと思います」　

 

　実際、SNSでは、日本の治安が悪化し、安全神話が崩れていく状況に危惧を示す声が多い。

 

《日本人の治安の良さ、なんて永遠不滅なものでは無くて、経済格差が広がり続ければ、すり減り続けてその内無くなってしまう類いのものに過ぎないと前から言って来たけど、安倍さん暗殺あたりから、とうとう底が抜けて来た感があるな》

 

《日本が治安よかったのは民度とかオモテナシとかそういうんでなく単にみんなそこそこ食えてたからだという身も蓋もないところに落ち着くんだろうか》

 

《貧困とともに日本の治安が終わっていく》

 

《銀座ロレックス強盗を見て「治安が悪化してる」と感じるなら、警察を増やすんじゃなく「馬鹿でもあほでも真っ当に生きてりゃきちんと人生出来る」社会と福祉が大事なんだよな》

 

　日本の安全神話は、はたしていつまでもつのだろうか――。

( SmartFLASH )