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成田悠輔氏、批判は「2秒後には忘れている」番組であっけらかん発言 養老孟司氏も切り捨てた「集団自決発言」騒動

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.05.12 18:30 最終更新日:2023.07.05 18:14

成田悠輔氏、批判は「2秒後には忘れている」番組であっけらかん発言 養老孟司氏も切り捨てた「集団自決発言」騒動

(写真・アフロ)

 

 米イェール大学助教授で経済学者の成田悠輔氏が、5月12日、昼の情報番組『ぽかぽか』(フジテレビ系)にゲスト出演。「そろそろテレビから撤退しようと思っている」と、自虐的に語る場面があった。

 

 番組でMCを務める神田愛花から、過去に「メディアに出ている学者は、学者として生きていけなくなった人たちだ」と発言していたことを指摘された成田氏。

 

 

「これだけテレビに出始めたいまの自分は、そのジャンルに入り込んでしまったかも! と思ってるっぽい」と、成田氏の“イメージ”について続けた神田に、成田氏は苦笑いしながら賛同した。

 

 そして成田氏は「そろそろテレビから撤退しようと思っている」と発言し、「だいぶ後悔しています」と振り返った。

 

 また、テレビに出てよかったことは「あんまりないです」とも明かした成田氏だが、「単純にいろいろな世界の人が来ている飲み会に行っているみたいな楽しさはある」と語った。

 

 今後のテレビ出演について、「テレビ出ると落ちこぼれ、成田、終わったとか言われちゃう」とも語った成田氏。それでも、「1秒ぐらい傷ついて、2秒後には忘れている」と“鋼のメンタル”ぶりを見せた。

 

「番組ではふれられませんでしたが、成田さんの発言は、物議を醸すことが多く、じっさいネット上では、今回の出演にも疑問符を投げかける視聴者が多くいました。そんな声ですら、成田さんには“ノーダメージ”なのかもしれませんが……」(週刊誌記者)

 

 東大時代、きわめて優秀な卒業論文に与えられる大内兵衛賞を受賞し、個性的なメガネをトレードマークに、バラエティ番組にも引っ張りだことなった成田氏。しかし2月、こんな主張をABEMAの番組やYouTubeで繰り返し述べ、大騒動に。

 

「高齢者は老害化する前に集団自決、集団切腹みたいなことをすればいい」

 

 米紙「ニューヨーク・タイムズ」(2月12日付)が、一連の発言を「このうえないほど過激」と報じると、イェール大学は公式HPの成田氏のプロフ欄に「大学の見解を代表するものではない」と、わざわざ注釈を入れた。

 

 東京大学名誉教授で『バカの壁』(新潮新書)などの著者である養老孟司氏は、この発言について、本誌にこう切り捨ててみせた。

 

「彼の発言にはいろんな背景があると思いますが、ひとつは、社会は“順送り”だから仕方がないという感覚が消えてしまっているんですね。

 

 いまの若い人は、自分たちの世代ばかりが損をしているという感覚になっているんじゃないか。ウザくて邪魔な年寄りが大勢いるせいで、若い人が割を食っていると思っている。でも実際は、世代間で順送りになっているんです。

 

 僕は、定年前にさっさと大学を辞めてしまいました。大学ってのは、若い人が下にたまっている場所なんです。『終活』をしている人も、子どもに迷惑をかけたくないという思いがあるのでしょう。これも順送りの考え方です。

 

 しかし、いまは長い目で世の中を見ることができない人が増えた。いまだけ、カネだけ、自分だけしか見えない。

 

 そりゃ、“いま”という断面で切ったら、不公平はいっぱいありますよ。しかし、長い目で見ると、結局は順送りになっているんだということが、彼にはなかなか想像がつかないのだろうけど。

 

 彼の発言については、問題にする気も起きません。放っておけばいいと思います。でも、世の中は順送りなんだという、このことだけは強調したいですね」

 

“2秒後に忘れて”はいけない騒動も、あると思うのだが……。

( SmartFLASH )

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