社会・政治社会・政治

「ネオジム磁石」販売規制でプラモ・アクセサリー製作者から悲鳴「飲み込んで危険なのは磁石だけじゃない」

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.05.17 15:30 最終更新日:2023.05.17 15:30

「ネオジム磁石」販売規制でプラモ・アクセサリー製作者から悲鳴「飲み込んで危険なのは磁石だけじゃない」

レアアースの「ネオジム」を使ったネオジム磁石は鉄を使ったフェライト磁石の10倍の磁力を持つ

 

 経済産業省は5月16日、強力な磁力のマグネットセットや、水で大きく膨らむ吸水性玩具の販売を規制すると発表した。同日、「消費生活用製品安全法施行令の一部を改正する政令」が閣議決定され、これらの製品は6月19日以降、販売できなくなる。

 

 強力な磁力のマグネットとは、いわゆる「ネオジム磁石」のこと。2017年以降、子どもが磁石を誤飲し、腸壁に穴が開く、腸が結着する、などで開腹手術となった事故が、11件発生している。また、いわゆる「水で膨らむボール」も、誤飲で手術による摘出となった事故が4件あった。

 

 

 ネオジム磁石については、玩具として販売されているもの以外の製品も規制対象となり、販売できなくなるとしている。

 

 SNSには

 

《ネオジム磁石は幼児にとって致命傷になりうる。数件の死亡事故の前に無数のギリギリの事故があるはず。そして子供はいつでも大人の想定外のことをするものだから。子供だけじゃなくてペットも危ないかもしれないね》

 

 と、規制に理解を示す声もあるが、多くは批判的な意見だ。とくにネオジム磁石は、販売規制による不都合を主張するものが目立つ。

 

《これ、「子ども向け以外の製品であっても販売できなくなる」ってあるけど、マグネットピアスも? 管理できない保護者のせいで、広範囲のネオジム磁石使用のもの規制されるのってどうなの??》

 

《球体関節の代わりにネオジム磁石とか、フィギュア立たせるためにネオジム磁石とかが、ネオジム磁石の大きさやおもちゃの対象年齢によって規制される時代が来てしまったか…》

 

 プラモデルやフィギュア、ハンドメイドのアクセサリーなどを制作している人たちにとっては、かなりの衝撃のようだ。

 

 プラモ関連用品を多数扱う「ハイキューパーツ」は、この規制を受け、ネオジム磁石製品を8月10日で出荷停止とすることを発表。《ハイキューのネオジム販売終了マジで困るんだけど.....》と、マニアたちの悲鳴があふれている。

 

 ほかにも

 

《おもちゃを規制するならともかく、消費者まるごと対象にネオジム磁石の製造も販売も禁止って、いくらなんでも過剰対応なのでは… 子供が飲み込んで危険なのは磁石だけじゃないでしょ、きりがないよ》

 

《餅の方がよっぽど危険だと思うんですけど?》

 

 などの意見も。SNSには、規制前の「買い占め」を心配する声もあり、今後が注目される。

( SmartFLASH )

続きを見る

今、あなたにおすすめの記事

社会・政治一覧をもっと見る