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ネコに喋る「ひふみん」ほか藤井聡太だけじゃない天才棋士列伝
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2017.08.11 11:00 最終更新日:2017.08.11 11:00
■棋士はギャンブル好きが多い
実は、株主優待生活で人気の桐谷広人さんも、2007年に引退するまでプロの棋士だった。桐谷さんがこう話す。
「棋士はギャンブル好きが多いですよ。株も好きです。バブル時代は、皆さん対局の合間にテレビの株番組を観るほどでしたけど、バブルが弾けたら私も含めて大損しました。羽生善治三冠は対談で『皆さんの損を聞いていましたので、私は(株は)やりません』と言っていました(笑)」
武勇伝だけでなく、棋士ならではの「深イイ話」もある。桐谷さんが続ける。
「私の師匠、升田幸三と大山康晴十五世名人は兄弟弟子だったんですが、会話も人を介してするほどのライバルでもありました。しかし1991年、升田の訃報に接した大山名人が四国からわざわざ駆けつけてくださって。すべての弔問を断わっていた夫人ですが、大山名人だけは家に上がっていただきました。若いころ、ともに切磋琢磨したことをご存じだったんでしょう。
大山名人は分厚い香典までご用意くださって。しかし、それを夫人にではなく私に手渡すんです。私は夫人に渡そうとするんですが、夫人は受け取らないんです。あのときは困ってしまいましたねえ(苦笑)」
(週刊FLASH 2017年7月11日号)
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