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ゼレンスキー大統領、共感を呼んだ「人影の石」会見…スピーチライターは「芸能人時代の盟友」報道も
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.05.22 17:46 最終更新日:2023.05.22 17:50
「『人影の石』が、資料館でのみ見られるようにするために、世界の誰もができるかぎりのことをしなければなりません」
5月21日、広島市を訪れていたウクライナのゼレンスキー大統領が、市内で会見をおこなった。各国首脳との会談や広島平和記念資料館の視察をおこなったゼレンスキー大統領は、資料館の展示品である「人影の石」について、何度も言及した。
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「『人影の石』は、近距離で原爆が炸裂したため、熱線によって人のいた部分が黒く残った石段のことをいいます。ロシアの原爆使用が警戒されるなか、大統領に強く訴えかけるものがあったのでしょう」(政治ジャーナリスト)
「ゼレンスキー大統領が、日本でスピーチをおこなうのは2度めです。前回は2022年3月23日、日本の国会でのオンライン演説でした。
このときは日露戦争を引き合いに『アジアで初めてロシアに対する圧力をかけ始めたのは日本です』、そして東日本大震災を意識した『ウクライナに対する侵略の “津波” を止めるため、ロシアとの貿易禁止の導入をお願いします』と呼びかけ、日本人の心を動かしました」(同)
2月におこなわれたベルリン国際映画祭のあいさつでは「ロシアは、ウクライナとの間に壁を築こうとしている」と、ベルリンの壁について言及。イギリスではシェイクスピアを引用し、カナダではCNタワーなど名所を取り上げるなど、“ご当地演説” に長けているゼレンスキー大統領。
いったい、こうしたスピーチ原稿は、誰が書いているのだろうか。
「過去には、コメディアン出身のゼレンスキー氏が『国民の僕』というドラマで大統領役を演じたとき、脚本を担当したユーリー・コスチュク氏や、ジャーナリスト出身で政治アナリストのドミトロ・リトヴィン氏の名前が報じられたことがあります」(同)
21日の会見は、資料館の視察を終えたわずか90分後におこなわれている。ゼレンスキー大統領は、来日前から周到に準備した上で会見に臨んだのかもしれない。
( SmartFLASH )