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コロナ禍の皮肉な“後遺症”千葉県教委「教職員が率先してマスク外して」に「個人の判断」集まる拒否感

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.05.23 18:20 最終更新日:2023.05.23 18:20

コロナ禍の皮肉な“後遺症”千葉県教委「教職員が率先してマスク外して」に「個人の判断」集まる拒否感

写真は記事とは直接関係ありません(写真・AC)

 

 千葉県教育委員会が、学校でのマスク着用について「教職員が率先して外して」指導をおこなうよう、通知を出したことが注目を集めている。

 

 通知は5月19日付で、県立学校長と各市町村の教育委員に宛てられたもの。マスク着用については、「学校生活全般にわたり、原則としてマスクの着用は不要とする」を基本とし、「なお、児童生徒にマスクを外したいという気持ちがありながらも周囲の雰囲気等により、自ら外す選択ができない状況が生じないように、教職員が率先してマスクを外して指導・支援を行ったり、教職員から児童生徒に対し、適宜着用の必要がない場面であることを伝えたりする取組を継続的に行うことも必要である」としている。

 

 

 その一方で、「個人の判断を尊重」し、基礎疾患などの事情によりマスクを外せない人への配慮や、差別が起きないよう留意することも、求めている。

 

 県教委の電話相談窓口には「子どもがマスクを外す選択をしたくても外せない状況にある」という相談が多く寄せられており、一歩踏み込んだ通知となったとみられる。

 

 このことを報じた5月22日の『千葉日報』の記事には、2600を超えるコメントが集まっている。その多くは、

 

《先生が率先してマスク外す様に指導するなんて、マスク着けてる子が差別の対象になりかねない》

 

《今まであんなに厳しく徹底されて、マスク・消毒・検温しないと犯罪でもしたかのように注意される学校生活しか知らない子供が室内ですんなり外せるわけない》

 

《「教職員が率先して外し指導を…」とあるが、まるでマスクをすることが悪いことのようにとれる。マスクをするしないは「個人の判断」に任されているのではないのか。生徒は勿論、先生だってマスクをするもしないも自由なはず。学校側が「しないこと」を推奨するのはおかしい》

 

 と、批判的な意見だ。だが一方では、

 

《大人が外さないと、子供は外せないと思うよ。強制ではなく、外していいんだ、、という雰囲気づくりが必要》

 

《いくら親が説明しても、みんなが外してないから外したくても外しにくいというのが現状。マスク外す指導、大歓迎。その上でマスクしたい子はする自由があることも指導すればいいのでは?》

 

 など、賛同する意見も少なくない。なかには

 

《うちには年頃の娘がいるが、マスクは外す気がない様子。クラスでどのくらいの子が外しているのか聞くと、2割くらいらしい。娘にマスクをなぜ外さないのかと聞いてみると、『恥ずかしいから』らしい》

 

《先週の30℃に達した日、体育祭で炎天下のなか競技中にもマスクを外さない中2の我が子と大喧嘩しました。(中略)運動する時と、暑い時は外して!と言っても、暑くない。大丈夫だったから着けていた。3年もつけて学校に行ってた!大人には分からないんだよ!と...》

 

 という、子どもたちの切実な声もある。これもコロナの“後遺症”というべきか――。

( SmartFLASH )

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