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浦安・連続駐輪場放火「夜中にバン、バンと」住民が聞いた爆発音と猛火…エスカレートする犯行に「次は住居が燃やされるかも」眠れぬ日々

社会・政治 投稿日:2023.05.27 21:36FLASH編集部

浦安・連続駐輪場放火「夜中にバン、バンと」住民が聞いた爆発音と猛火…エスカレートする犯行に「次は住居が燃やされるかも」眠れぬ日々

5月13日(2度目)の不審火の現場(住民が撮影)

 

「夜中にバン! バン! って数回爆発音が聞こえて飛び起きました。あわてて母親とベランダから下を見ると、炎が数メートル上がっていて、住人が消火器を持って消火活動をおこなおうと必死でした。消防車のサイレンも鳴り止まなかったのを覚えています」(マンションに住む高校生)

 

 5月に入り、千葉県浦安市のマンション駐輪場で不審火が5件続いている。東京ディズニーランドにほど近く、ディスニーのパートナーホテルに囲まれたこのマンションで、初めて不審火が確認されたのはゴールデンウィーク中の3日のことだった。

 

 

「夜に、駐輪場に置かれたバイク1台と自転車16台が燃える不審火が起きました。そして、13日、14日、18日と同じマンションの駐輪場で相次いで不審火が確認されています。

 

 そして、21日には5件めとなる不審火が発生。4件の被害があった現場から600メートルほど離れたところにある、別のマンションです。警察は同一犯による連続放火事件の可能性を考えて捜査を進めています」(事件担当記者)

 

 4件の放火が発生したこのマンションを訪れると、目の前には大学や公園。周辺は学生やディズニーランドに訪れた外国人観光客でにぎわっており、昼間は人通りが多い。

 

 そして火事があった駐輪場には規制線が張られ、焼け焦げた自転車が置かれていた。天井には真っ黒な焼け跡が残っている。相次ぐ不審火といまだ捕まらない犯人に、住民は不安を隠せないようだ。

 

「不審火が相次いでから、警察官と警備員が常に巡回していますが、夜中にサイレンが聞こえるのがトラウマになってしまい、とても怖いです。今はバイクや自転車かもしれないけれど、徐々に大胆になって、いずれ車や自宅に火をつけかねないから警戒しています。住人間でも犯人の噂はまったく聞いていないので、見当もつかないです」(マンションの住民)

 

 別の住民は、不審火の共通点を指摘しながら、こう話す。

 

「この団地は23号棟まであって、1~5号棟の賃貸エリアと6~23号棟の分譲エリアにわかれているんですが、放火があったのはすべて賃貸のほうです。一番最初は5号棟の駐輪場が被害にあって、次は4号棟、3号棟と続きました。

 

 賃貸の方は、おじいちゃんおばあちゃんが1人で住んでいたり、単身赴任のサラリーマンが多いんですよ。だから、夜8時になったら、明かりがついている家の方が少ないんです。

 

 そもそも分譲エリアの駐輪場はバイクが停められません。賃貸エリアしか停めるスペースがなく、カメラもないから狙いやすかったんじゃないかな。このあたりは治安がいいと思っていたんですけどね……」

 

 5件めも、4件めまでと同様、独立行政法人が管理する賃貸物件の駐輪場でバイクと自転車が1台ずつ燃えている。そして5件のうち4件が祝日もしくは土日に起きている。マンション住民は不安を抱えており、一刻も早い解決が望まれる。

( SmartFLASH )

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