社会・政治社会・政治

維新・馬場代表「立憲をたたきつぶす」発言の衝撃 本誌にも語っていた痛烈批判、「予備選」構想も道険し

社会・政治 投稿日:2023.06.08 17:40FLASH編集部

維新・馬場代表「立憲をたたきつぶす」発言の衝撃 本誌にも語っていた痛烈批判、「予備選」構想も道険し

高校時代はラグビーに明け暮れたという「維新の会」馬場伸幸代表

 

 6月7日、日本維新の会馬場伸幸代表は党役員会で、立憲民主党の国会での日程闘争路線を「遅延工作をするという先祖返りを起こしている」とあらためて批判。次期衆院選をめぐり、「立憲民主党をまず、たたきつぶす」と述べ、「野党第1党になって、国民にわかりやすい国会運営をやることから始める」と語った。

 

 自身が所属する衆院憲法審査会に関し、「要は、審査会を妨害したいと。立憲はサボり癖が出て、審査会を開かせないようにしようとの魂胆が見え見えだ」とも訴えた。

 

 

 立憲の泉健太代表は6月8日、自身のTwitterでこう反論した。

 

《維新の会は組織的、体質的に異常な政党になっているのでは?他党の支持者をも萎縮させる言動。まさにこれこそ「昭和」の恫喝政治。立憲民主党は屈しない。まともな国会、皆が元気な日本をつくる》

 

 同じく立憲の逢坂誠二代表代行も6月7日、自身のTwitterでこう疑問を呈した。

 

《維新の馬場さんって、何をしたいのだろうか。立憲を「たたきつぶす」と言って、国民が幸せになるのだろうか》

 

 維新の馬場代表は、6月6日に発売された本誌のインタビューでも、こう立憲を批判していた。

 

「あの政党は、自民党のスキャンダルが出たら『キター!』という感じで、そればかり国会で追及するでしょう。本来、国会は、政府のA案に野党がB案を提示するという、生産的な場であるはずなのに。彼らは、野党第1党というポジションを守ろうとしているようにしか見えへん。僕らは、本気で自民党を引きずり降ろそうと思っていますからね」

 

 野党第1党の座を争う両党間の亀裂は広がるばかりだ。

 

 5月28日には、維新の創業者であり、元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が『日曜報道 THE PRIME』(フジテレビ系)に出演し、次期衆院選前に維新と立憲との間で「予備選」を導入する必要性を訴えていた。

 

「僕は、野党の切磋琢磨は重要だと思います。維新が今度、立憲の泉(健太)代表や岡田(克也)幹事長のところに対抗馬を立てる。ぜひここは論戦して、野党が強くなるために激突してもらいたいと思うんですが、本選挙で維新・立憲が激突したらそのまま自民が勝ってしまうということになる」

 

 そして「国会議員同士の調整でやると、野合談合になるので、立憲民主、野党第1党が懐深く、なにか予備選みたいな野党候補一本化するような、有権者の公明正大な形で野党候補を一本化するような制度をつくらないと」と、持論を展開していた。

 

 5月30日には、立憲の小沢一郎衆院議員が事務所のTwitterで、橋下氏の「予備選」構想に賛同していた。

 

《(1) 最近、元大阪府知事の橋下徹先生が、野党間で次期衆院選前に「予備選」を導入する必要性を盛んに訴えておられますが、私自身も全く同感で、大いに賛同致します。橋下先生が指摘されている通り、野党が激突したら、そのまま自民が勝ってしまうことになり、これは先の衆院千葉5区補選でも明らかです》

 

《(2)自民党に勝つためには、橋下先生が主張されているように、野党候補を一本化しなければなりません。重要なことは、野党の候補者選びを公明正大に行うことです。それには、本選挙前の予備選を実施することが最良の方法です。わが党もこの考えで、維新と候補者の調整をする決意をしなければなりません》

 

 だが、維新と立憲の両党間の亀裂がここまで広がれば、「予備選」は難しい。ガチンコ勝負の様相を呈してきた両党間の野党第1党の座をめぐる争いは、どちらに軍配が上がるだろうか。

( SmartFLASH )

続きを見る

社会・政治一覧をもっと見る

社会・政治 一覧を見る

今、あなたにおすすめの記事