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玉川徹氏「停電になったらマイナ保険証は使えない」…5年ごと更新で「無保険者」急増の可能性も
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.06.16 15:35 最終更新日:2023.06.17 14:29
6月15日に放送された『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)が、トラブル続出のマイナンバーカードについて特集した。
ゲスト解説者として出演した、国際ジャーナリストの堤未果氏は、2024年秋に健康保険証が廃止され、「マイナ保険証」として一体化されることについて、「『保険証がなくなる、大変!』と焦って動く前に、他に選択肢がないかなど、まず調べることが大事」と主張。
マイナカードを作っていない人は、廃止前に「資格確認書」を申請すれば代用でき、すでにマイナカードを作った人も、役所で返納できるという。
【関連記事:岸田首相「保険証は予定どおり廃止」「母子手帳とも一体化」で拡がる拒否感「マイナカード、こんなに混乱してるのに!」】
さらに堤氏は、「自然災害大国で全部デジタル化することが本当にいいことなのか。お年寄りとか弱者に目線を合わせて設計しないと、必ずほころびが出る」と述べた。
コメンテーターを務める同局社員の玉川徹氏も同調し、「大停電とかになったら、マイナ保険証だったら使えませんよね。紙だから成立しているんで、便利なものっていうのは何かあったときに不便になる可能性もある」とコメントした。
全国保険医団体連合会(保団連)の調査では、6月8日時点で、マイナ保険証が「無効・該当資格なし」となり、「いったん10割負担」となった事例が893件発生したことが明らかとなっている。
玉川氏の「大停電になったらマイナ保険証使えない」という発言には、SNSで賛同する声が上がった。
《至極、真っ当》
《これはその通り。311の計画停電時、オール電化で痛い目に逢った。大停電時、マイナ保険証では 病院は対応不可だね》
《停電時、ネットワーク障害時は、「10割負担」?大災害発生時には起こるであろう事象だと思うけど》
さらに、現行の紙の保険証が廃止されれば、「無保険者」が続出する可能性もある。
マイナカードに書き込まれた電子証明書は有効期限5年。有効期限が切れる2~3カ月前に「有効期限通知書」が送られてきて、役所窓口を訪れ、更新手続きをしなくてはならない。だが、更新手続きは簡単ではない。「実は、マイナカードには、4種類のパスワードがあるんです。『地方公共団体情報システム機構』などによれば、以下のとおりです。
1. 署名用パスワード(6~16桁で英数字の混在が必須)
2. 利用者証明用パスワード(4桁の数字)
3. 個人番号カード用(住民基本台帳用)パスワード(4桁の数字)
4. 券面事項入力補助用パスワード(4桁の数字)
このうち、マイナカードの更新には1、2、3の3つが必要となります。暗証番号を忘れた場合は再設定できますが、2023年のゴールデンウィークには、役所が休みだったため、再設定は不可となっていました。
マイナ保険証が本格的に普及していけば、トラブルが頻発するのは間違いないでしょう」(経済担当記者)
SNSでは、マイナ保険証の更新手続きへの懸念が拡がっている。
《マイナ保険証の最大の欠点は「更新作業」だろうね。5年毎の証明書の更新は勿論、10年毎のカードそのものの更新は致命的だろう》
《マイナ電子証明書の更新に役所にきてね!って郵便物届いたんだけど、電子証明できんなら更新もオンラインにできんだろ。なんで更新までに5年もあったのにそこアプデできなかったわけ》
《マイナ保険証の更新って、5年ごとにわざわざ役所の窓口行かなならんて。。今より不便になるだけやん》
だが、政府に立ち止まる気はなさそうだ。
6月16日、河野太郎デジタル相は記者会見で、紙の健康保険証を2024年秋に廃止し、マイナカードに一本化する方針を変えない考えを強調した。
公明党の山口那津男代表が14日のラジオ番組で「紙の保険証と併存させるアイデアもある。一本化するにしても、移っていく過程でみなさんが迷わないように手立てを考えたほうがいい」と述べたことについて、河野氏は「国民の不安解消がきわめて重要という趣旨だと思う」と述べた。
期限までに新たな保険証が手元に届く現行のシステムを継続したほうが、国民の不安解消に資する気がするのだが……。
( SmartFLASH )