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G7「男女共同参画」大臣会合に日本だけが男を派遣「そりゃジェンダーギャップ指数も下がるわけだ」の失笑

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.06.26 17:25 最終更新日:2023.06.26 17:27

G7「男女共同参画」大臣会合に日本だけが男を派遣「そりゃジェンダーギャップ指数も下がるわけだ」の失笑

参加者は女性ばかり(写真・時事通信)

 

 6月25日、栃木県日光市で開かれた先進7カ国(G7)男女共同参画・女性活躍担当相会合は、男女の賃金差を是正するため、柔軟な働き方や公平で透明な給与制度の必要性を強調した共同声明を採択し、閉幕した。

 

 賃金差の背景として、女性役員や管理職の少なさ、家事・育児の女性への偏り、女性に不利な人事・賃金制度などが複合的にからんでいると指摘。取り組みとして、企業における女性のリーダーシップ向上や男性の家事への参加促進を掲げた。

 

 

 議長を務めた小倉将信男女共同参画担当相は、記者会見で、「各国とも共通の課題を抱え、解決に向けた強い意志を持ってさまざまな施策を推進していることがわかった。G7各国で優れた取り組みを共有しつつ、解決に向けて引き続き議論を進めていきたい」と述べた。

 

 世界経済フォーラムが6月20日に発表した「ジェンダーギャップ指数報告書」で、日本は146カ国中125位。116位だった2022年よりも大幅にランクダウンし、2006年の調査開始以来、最低の結果となっている。たしかに改善は待ったなしなのだが――。

 

 今回の会合は、G7の閣僚と欧州連合(EU)、ジェンダー平等アドバイザリー評議会(GEAC)の代表らが出席したが、実は、議長を務めた小倉氏以外の9人全員が女性だった。そのため、小倉氏の横にずらりと女性が並ぶ集合写真に対し、SNSでは失笑する声があがっている。

 

《この写真を一目みて「ああ…そりゃあジェンダーギャップ指数も下がるわけだ」と思いました。この場にこの人を送り込むことに違和感を持たない時点で相当アレ…始まってもいないっていうか、始まる前から終わってる》

 

《一か国だけ男性を送り込む、流石な我が国日本(勿論皮肉ですよ) しかも「議長」だとさ。なんか痛い》

 

《集合写真1枚で「この国は終わってるんだな」とわかるのすごい》

 

《ジェンダーギャップ世界125位を誇る日本が議長って。。おまゆうになってるし、絵面。。。》

 

「今回の会合は、G7サミットに合わせて開催される関係閣僚会合の1つで、2017年にイタリアで初めて開催され、今回で5回め。日本では初開催となりました。

 

 日本がこれまで出席してきた同会合の代表団トップは、全員、男性です。2017・2018年は、山下雄平内閣府大臣政務官(当時)が出席。2019年は、中根一幸内閣府副大臣(同)、2022年は、今回同様、小倉氏が出席しています」(政治担当記者)

 

 岸田文雄政権は、6月13日、「女性版骨太の方針」を決定し、東京証券取引所のプライム市場に上場する企業で、2030年までに女性役員の比率を30%以上とする目標を明記した。

 

 19日には、自民党の茂木敏充幹事長が、衆参両院でわずか11.8%にとどまっている女性議員を、「今後10年で30%に引き上げる」との数値目標を、党として初めて決めたことを明らかにしている。

 

「日本政府は、小泉内閣時代の2003年6月、男女共同参画推進本部で『指導的地位にある女性の比率を2020年に30%』を目標としましたが、それから20年たっても現状は大きく変わっていません。政府や自民党が数値目標を出すのも理解できますが、現状が大きく変わるかどうかは疑問です」(同)

 

 実は、今回の「男女共同参画」大臣会合の初日だった24日、栃木県知事と日光市長が、会場となった日光の魅力を参加国関係者にアピールしている。しかし、迎え入れる側がすべて男性であることに、福田富一知事は「次回の会合が日本であるときまでに、この現状、この構図が変わっていく時代を迎えたい」と述べた。 
 

 はたして、次回の会合では、女性政治家が関係者を迎え入れ、日本の魅力をアピールできるだろうか。

( SmartFLASH )

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