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マイナカード「印字不鮮明」でオンライン手続きおこなえず…SNSで集まる大批判「免許証より劣る」

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.06.30 17:20 最終更新日:2023.06.30 17:20

マイナカード「印字不鮮明」でオンライン手続きおこなえず…SNSで集まる大批判「免許証より劣る」

写真:吉原秀樹/アフロ

 

 マイナンバーカードをめぐるトラブルが後を絶たない。

 

 6月29日、熊本県菊陽町で、「マイナカードの印字が不鮮明」という理由で、オンライン手続きができなかった事案が発生していたことが報じられた。

 

 

 熊本日日新聞によると、2022年春、県内の他の自治体から同町に引っ越してきた主婦が、町役場でマイナカードの「転入先」の欄に新住所を印字してもらった。

 

 ところが2023年3月、少額投資非課税制度(NISA)を利用するためネット証券の口座を開設しようとしたところ、マイナカードの住所の文字がつぶれているとして、オンラインでの身分証明ができず、口座を開設できなかった。

 

 転入先の欄に印字された文字は、番地などが黒くつぶれて読みにくく、熊本県内の土地になじみがない場合は判読困難な状態だった。主婦は「便利だと聞いてカードを作ったのに意味がない」と憤ったという。

 

 マイナカードでの本人確認が、「印字不鮮明」というアナログな理由でできなかったことが報じられると、SNSでは批判的な声があがった。

 

《印面読んでる時点で存在が意味不明》

 

《マイナが証明書として使えない証明ですね レベルダウンしている 即日更新できない時点で運転免許証より劣る機能で使い物にならない》

 

 政府は6月6日に開催した「デジタル社会推進会議」(議長・岸田文雄首相)で、オンラインでの銀行口座の開設や携帯電話の契約の際、本人確認の手段をマイナカードに一本化する方針を記した。運転免許証や、顔写真のない書類での確認は「廃止する」と明記。対面契約でもマイナカードを使えば、本人確認書類のコピーは取らないようにする。

 

「しかし、運転免許証での本人確認が『廃止』されたあと、今回のように、マイナカードによるオンラインでの本人確認ができなかったら、どう対処すればいいのか、答えは出ていません。

 

 また、マイナカードを紛失して再交付を受けたい場合、現状では本人確認書類として運転免許証が認められています。写真つきなので、その1点だけですむのですが、今後はそれも認められなくなるわけです。

 

 すると、マイナカードの再発行のためにマイナカードが必要になるという、理解不能な状況になってしまいます。もちろん、実際の運用では変わるのでしょうが、政府が何も考えていない “出たとこ勝負” だとわかります」(経済担当記者)

 

 6月29日には、福岡県宗像市で、マイナカードを使った証明書交付サービスで、別人の住民票の写しが誤って交付されている。トラブルが相次いだため、5月下旬からシステムを停止して総点検し、6月18日に再開したばかりだった。

 

 松本剛明総務相は、6月30日の会見で「本当に申し訳なく思っている」と陳謝した。総務省は再発防止に向け、システムの再改修などを要請する方針だ。

 

 SNSでは、マイナカードでトラブルが続くことに怒りの声があがっている。

 

《国民の信頼を失ったマイナ制度は失敗。政府の「いい加減」で「無責任」さが露呈。社会を混乱させるだけのこんな物いらない》

 

《底なしのマイナトラブル。絶望的にダメなマイナ制度。こんなお粗末な制度に協力するのは自分の首を絞める様なもの》

 

 6月21日、政府は「マイナンバー情報総点検本部」初会合を首相官邸で開催。岸田文雄首相は「国民の信頼を1日も早く回復するべく、一丸となって全力を尽くしてほしい」とハッパをかけていたのだが……。このままでは、岸田政権にとって大ダメージとなりかねない。

( SmartFLASH )

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