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キャンピングカー横転で多重事故が発生「乗用車の2倍の重量」「高い重心」運転する際の注意点とは
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.07.10 21:00 最終更新日:2023.07.10 21:00
7月9日14時半ごろ、栃木県の北関東自動車道・足利インターチェンジ付近で、キャンピングカーが横転。後続の普通乗用車が避けきれず、追突する多重事故が発生した。
「原因は、キャンピングカーの左後輪がバーストしたことのようです。追突した普通乗用車には、未就学児を含む6人家族が乗車していました。病院に搬送されましたが、命に別状はないということです」(週刊誌記者)
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コロナ禍もあり、ここ2~3年、アウトドアブームが起きている。なかでも、キャンプは「キャンプ場の予約がなかなか取れない」(キャンパー)というほど盛り上がっている。
それにつれて、キャンピングカーの売上も右肩上がり。一般社団法人日本RV協会によると、国内キャンピングカーの保有台数は、2022年は前年より9000台も増えて、14万5000台になるという。17年前のおよそ3倍だ。
「新車で購入すると、軽自動車のキャンピングカーで300万円、ハイエースなどのバンを改装したタイプで700万円から1000万円。トラックにベッドなど大きな架装をしたタイプだと、1500万円ほどします。そのため、おもな購買層は40代、50代です。子どもと一緒にキャンプをしたり、リタイアを機に、ご夫婦で温泉めぐりをする方が多いですね」(ベテランオートキャンパー)
ほとんどのキャンピングカーは、普通免許で運転ができる。だからと言って、乗用車と同じ感覚で運転していると、大事故につながる危険性もはらんでいる。キャンピングカーに詳しい、自動車メカニック経験者が注意点を教えてくれた。
「キャンピングカーは、乗用車と比べて車重は2倍ほどあるので、ブレーキをかけてから停止するまでの距離が長くなります。スピードの出し過ぎには要注意です。とくに高速道路では、乗用車感覚でスピードを出すのは危険です。
また、急ハンドルも危ないです。キャンピングカーは車高が高く、重心が上にくる構造になっています。そのため、上が振られて横転をすることがあるんです。トンネルの出口、海岸沿い、高架の上などでは、横風にも注意が必要です。東京近郊だとレインボーブリッジ、東京湾アクアラインなどです」
今回の事故原因と見られているのは、タイヤのバースト。タイヤショップの店員は「キャンピングカーのタイヤ空気圧は、乗用車の数倍、高くなっていますから、バーストしたときの衝撃も大きくなります。タイヤの劣化、空気圧の低下はつねにチェックしてください」という。
子どもの夏休みも近い。細心の注意を払って安全運転を。
( SmartFLASH )