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岸田首相、在任期間が“派閥の師”宮澤喜一氏を超え外遊へ 豪雨を無視&増税への批判は高まるばかり

社会・政治 投稿日:2023.07.11 15:25FLASH編集部

岸田首相、在任期間が“派閥の師”宮澤喜一氏を超え外遊へ 豪雨を無視&増税への批判は高まるばかり

7月11日、外遊を前に官邸で記者団の取材に応じる岸田文雄首相(写真・時事通信)

 

「大事なのは、長さや期間ではなく中身だ」「先送りできない重要な課題にひとつひとつ答えを出すべく、取り組む姿勢をこれからも大事にしたい」

 

 7月9日、岸田文雄総理大臣は、自身が所属する自民党の派閥「宏池会」のトップだった宮沢喜一元総理大臣と在任期間644日で並んだことを受け、記者団にこう語った。くしくも前日の7月8日は、凶弾に倒れた安倍晋三元首相の一周忌だった。

 

 

「しかし防衛予算、少子化対策予算などの重要課題で答えを出しているとはいえません。支持率も2022年末の公邸忘年会に端を発した、総理秘書官を務めていた長男の更迭で下がり、直近も、相次ぐマイナンバーカードトラブルでさらに降下。6月の世論調査でも『人柄が信用できない』という項目が20%を超えていました。

 

 さすがに意気消沈しているかと思ったら、150日間の通常国会が閉じた6月21日の夜、赤坂のホテルで岸田派の慰労会があったのですが、首相はそこに駆けつけ『みなさんのおかげで、今国会も乗り切ることができました』と上機嫌であいさつ。赤ワインを片手に各席をまわり、談笑したそうです」(政治担当記者)

 

 宏池会から首相が輩出されたのは、じつに30年ぶり。首相は常々「7月になれば大平正芳総理、宮澤喜一総理の在任期間を超える」と言っていたので、高揚感があったのだろう。

 

 そんな岸田首相が7月11日、リトアニアとベルギー訪問に向けて羽田を出発した。リトアニアでは北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議に出席。ベルギーでは欧州連合(EU)との首脳会談に臨み、訪欧中に韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領、ウクライナのゼレンスキー大統領とも会談する予定だという。

 

「首相には、外交でポイントを上げる目論見もあるのでしょう。とくにユン大統領とは3月以降、4回めの会談です。東京電力福島第1原発の処理水海洋放出に理解を得て、アピールしたいところです」(自民党関係者)

 

 しかし、ネットでは

 

《九州北部や中国地方の豪雨被害を無視して、本日出発ですか》

 

《一体何を会談するのでしょうか? 国民に増税させてお金の支援の話でしょうか?》

 

《この前話ししたばっかりなのに、税金使って再度会いに行くことに疑問を感じる》

 

 と、今回の訪問に疑問を持つ声が多い。

 

 首相は周囲に「総理大臣というのは孤独だな。最後は自分で決めないといけないんだよ」と語っているという。しかし今のところ、その決断が国民には見えてこない。

( SmartFLASH )

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