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バイデン大統領が岸田首相をベタ褒め「ウクライナのため立ち上がった!」…SNSでは「国民そっちのけ」と批判殺到

社会・政治 投稿日:2023.07.14 16:05FLASH編集部

バイデン大統領が岸田首相をベタ褒め「ウクライナのため立ち上がった!」…SNSでは「国民そっちのけ」と批判殺到

バイデン大統領と岸田首相(写真:ロイター/アフロ)

 

 7月12日、主要7カ国(G7)首脳がリトアニアの首都ビリニュスに集まり、ウクライナ支援の共同宣言を発表した。

 

 その際、バイデン大統領岸田文雄首相の対応を称賛し、「この男がウクライナのために立ち上がると思った人は欧米にはほとんどいなかった」とべた褒めする一幕があった。

 

 演台に立ったバイデン大統領は、突如、「これは話すつもりではなかったが」と切り出し、ロシアによるウクライナ侵攻が「世界全体に影響を与えることを彼は理解していた」と岸田氏を持ち上げた。

 

 

 さらに、岸田氏が防衛費増額を進めていることを紹介したうえで、「彼は日本を強化した」と強調。「改めて公の場で感謝したい」と述べ、壇上で岸田氏と握手した。

 

 異例の対応の背景には、バイデン大統領が、日本の防衛費の大幅増額に関し、「私が説得した」とアピールしていたことがある。

 

 6月20日、バイデン大統領は米カリフォルニア州で開いた支持者集会で、「私は、日本の指導者(岸田首相)と、広島を含めておそらく3回、異なる機会に会い、私は彼を説得し、彼自身も何か違うことをしなければならないと確信した」と発言。

 

 さらに、「日本は、軍事予算を飛躍的に増大させた。日本が欧州での戦争に関心を持ち、ウクライナへの支援に貢献しているのはいつ以来か?」とも述べ、日本のウクライナ支援強化もみずからが引き出したものだとアピールした。

 

 この発言に対し、日本政府は「誤解を招きうる」と申し入れ、バイデン大統領は6月27日に米メリーランド州で開いた集会で、「私の説得は必要なかった。岸田総理はすでに決断していて、防衛費を大幅に増やし、ヨーロッパの戦争に関与した」と述べ、発言を修正していた。

 

 バイデン大統領による説得があったにせよ、岸田氏が立ち上がったにせよ、日本が防衛費の大幅増額とウクライナ支援に踏み切った事実は変わらない。

 

 2022年12月、岸田政権は、2023年度から5年間の防衛費総額を43兆円程度とすることを閣議決定。これまでの計画から1.6倍に積み増す、過去最大の増額となった。

 

 6月21日、ロンドンで開催された「ウクライナ復興会議」で、林芳正外相は、日本がすでに76億ドル(約1.1兆円)の支援を表明し、人道支援などをおこなっていることを説明している。

 

 バイデン大統領が岸田氏を「ウクライナのため立ち上がった」とベタ褒めしたことに、日本のSNSでは、批判が殺到した。

 

《「国民そっちのけで」が抜けてる》

 

《自国民の血と汗と涙を易々と差し出す総理大臣》

 

《これまた・・血税が拠出されるぞ》

 

《その前に日本国民の為に立ち上がっておくれ!》

 

 7月7〜10日、時事通信が実施した世論調査で、岸田内閣の支持率は前月比4.3ポイント減の30.8%。他国の評価はさておき、日本での評価を上げないと、危険水域とされる2割台まで落ちかねない。

( SmartFLASH )

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