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支持率“危険水域”突入の岸田政権、“蜜月”韓国ユン大統領の支持率も急落の皮肉 親日外交は続くのか識者に聞いた

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.07.15 20:40 最終更新日:2023.07.15 20:40

支持率“危険水域”突入の岸田政権、“蜜月”韓国ユン大統領の支持率も急落の皮肉 親日外交は続くのか識者に聞いた

7月12日、NATO首脳会議で会談する岸田文雄首相(右)と韓国のユン・ソンニョル大統領(写真・YONHAP NEWS/アフロ)

 

 7月7~10日に時事通信が実施した世論調査で、支持率が30.8%という“危険水域”に突入した岸田文雄内閣。この数字に呼応したわけではないだろうが、対日政策で、かつてないほど友好的な韓国尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領も、皮肉なことに支持率を急落させている。

 

「韓国の世論調査機関『韓国ギャラップ』が、7月13日までの3日間で約1000人を対象に世論調査をおこないました。それによると、ユン大統領の支持率は前週に比べて6ポイント下がり、32%となりました。下げ幅は、2023年になって最大です。

 

 韓国政府が、東京電力福島第一原子力発電所の処理水に関して、IAEA(国際原子力機関)がまとめた『処理水放出の計画は国際的な安全基準に合致している』という報告書を尊重する、としたことが大きいとされています」(政治担当記者)

 

 いわゆる徴用工訴訟問題でも、敗訴が確定した日本企業の賠償金を韓国政府傘下の財団が支払うなど、解決に努力してきたユン政権。日本も韓国に対して、輸出管理の厳格化措置がすべて解除される「ホワイト国」に再指定、両首脳のシャトル外交が復活するなど“蜜月”が続いていただけに、「このところの支持率下落は、親日ゆえのこと。ユン大統領が政権維持のため『反日政策』に転換するのではないか」と危惧する声が、永田町でもあがっている。「コリア・レポート」の編集長、辺真一氏に聞いた。

 

「たしかに、韓国の一般大衆には『日本に譲歩しすぎる』という批判が多くありますが、しばらくは親日外交が続くと思います。ただし、2024年4月に、韓国では総選挙があります。ユン政権は300議席中170議席の獲得を目指していますが、もしこれが達成できなければ少数与党となり、レームダック(機能不全)となります。そうすると、世論の反発や野党の突き上げに耐えきれなくなり、そのときにいまのような政策が続けていけるのか。それは不透明です」

 

 さらにユン政権を悩ませるのが、意外にも、北朝鮮と日本の関係だという。

 

「岸田首相は、拉致問題の解決に意欲を見せています。韓国の東亜日報が『6月に中国とシンガポールで、日本と北朝鮮の実務者が複数回、接触した』と報じました。もし岸田首相と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が、韓国の頭越しに会談するとなると、北朝鮮に対して徹底的に圧力をかけているユン大統領のメンツは丸つぶれです。韓国政府は、このことで日本に事実確認をとったほどです」

 

 これまで、日韓に垂れ込める難題が解決しそうになると「ゴールポストを動かす」と言われた韓国。はたしてユン大統領は――。

( SmartFLASH )

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