社会・政治
岸田首相、ゼレンスキー大統領と会談できず“赤っ恥帰国”も早くも中東へ 豪雨続く国内軽視に高まる不満
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.07.16 14:13 最終更新日:2023.07.16 14:16
「G7広島サミットの成果でもある『分断や対立ではなく国際的な協調』に導くべく、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を同志国との間で堅持をしていくための連携を確認する機会にしたい」
岸田文雄首相は7月11日、こう語ってNATO(北大西洋条約機構)の首脳会議などに出席するため、ヨーロッパに向けて意気揚々と羽田空港を飛び立った。
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「支持率が急降下する岸田首相にとって、マイナンバーカードのトラブル、防衛力増強や少子化対策に向けての財源確保など、問題山積の国内政治で支持率を挽回する余地はありません。G7広島サミットでの成功体験がある外交で稼ぐほかないのです」(政治担当記者)
その目玉のひとつが、ウクライナのゼレンスキー大統領との首脳会談だった。しかし終わってみれば「会談」ではなく「懇談」という結果に。
「永田町用語では『立ち話』も『懇談』です。今回、G7とウクライナとの間で支援に関する共同宣言を発出しましたが、その会合が長引いたため、短時間の懇談になったとのことでした。張り切っていた岸田首相にとってみれば、肩透かしを食ったようなものでしょう」(政治ジャーナリスト)
自民党関係者からも「さんざん『首脳会談』とあおっておいて、会談なしなんて赤っ恥だ」という声も上がる。そして、どんな成果があったのか日本国民にはわからないまま、岸田首相は7月14日午後に帰国。その翌々日の7月16日午前、今度は弾丸ツアーのようにサウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタールの中東3カ国に向かった。エネルギー安全保障などを話し合うため「首脳会談」をおこなうというが、今度は大丈夫なのだろうか。およそ40の企業、機関が同行して、経済関係強化も図るという。
しかし国内に目を向ければ、連日の豪雨による未曾有の災害に見舞われている。NATOの首脳会談に向けて出発した前日の7月10日には、九州地方で土砂災害が発生、多くの家屋が飲み込まれ、行方不明者や死者などが出た。そして中途3カ国へ出発した16日には、東北地方が豪雨に見舞われた。
「出発前、秋田県などでの豪雨災害について聞かれた首相は『私の(中東)出張中も松野博一官房長官、谷公一防災担当相を中心に緊密に連携し、随時報告を受け、政府全体として対策に万全を尽くしていく』と強調していました」(前出・政治担当記者)
しかし、ネットニュースのコメント欄では
《西日本豪雨災害の時もそうだけど、今回秋田県内の豪雨災害も緊張感が感じられない》
《大雨で、被害にあわれている人がいるのに、お見舞いの言葉はないの?》
《ほんとこの人はどこの国の首相なの?》
など、国民の不満の声ばかりが目立っていた。また、政治への不信が強まったということか。
( SmartFLASH )