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猛暑で「道の駅」のEV充電器がダウン! メンテナンスしたくても「メーカーが倒産」で管理自治体が悲鳴
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.07.18 18:36 最終更新日:2023.07.18 18:36
山梨県南都留郡道志村。富士山のふもとにある富士河口湖町までおよそ25kmの場所にあり、村内には渓流もあるため、この時期は多くのキャンパーが訪れる。なかでも「道の駅 どうし」は、特産品も多く取りそろえられていることから、観光客の人気が高い。
そこの駐車場には、EV(電気自動車)の増加もあり「急速充電設備」が完備されているのだが、3連休の最終日である7月17日の昼に「現在、機械内高温異常のため充電不可です。ご不便をお掛け致します。時間が経つと復旧しますが、本日は気温が高くどれ位とは言えません。申し訳ないです。」の張り紙があった。
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「その日の気温は33度くらいだったと思います。昼ごろにエラー表示が出まして、使えなくなりました。2022年でしたか、同じような状態になった記憶があります。それ以来ですね。常連の観光客さんが充電できなくて困っておられましたが、まだ(電気残量に)余裕があったようで、富士吉田市まで行かれて充電されたようです」(「道の駅 どうし」の関係者)
この充電設備は道志村役場が管理しているという。担当者に話を聞いた。
「充電器の内部温度は、40度になっていたようです。温度が下がり、15時には復旧したとの報告を受けております。原因は暑さにあると思うのですが、平成20(2008)年に導入した機械なので、老朽化も関係しているのかなと考えています」
ならばメンテナンスを……となるのだが、じつはメーカーが倒産していて、それもままならないのだという。道志村役場は「夏休みも近いことですし、メンテナンスも含めて、今後のことを早急に考えたいと思います」と語る。
「充電器の導入が早かった自治体などでは今後、このようなケースが増えると予想されています。国も電気自動車の普及を掲げているので、インフラ整備にもっと補助金をつけるべきでしょう。自治体、企業まかせでは限界があります」(EVに詳しいジャーナリスト)
充電器の故障を報じたSNSには《EV、買うのは厳しいね。ガソリン車を乗り続けよう》《人命に直結しますね。当面は、怖くて電気自動車なんて買えないです》などのコメントが寄せられていた。
40度近い「酷暑」も予想されるこの夏。身を守るためにも、早めの充電を心がけよう。
( SmartFLASH )