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麻生太郎氏「支持率当てにならず」岸田首相にエールも「支持率低くて交代したあんたが?」SNSで総ツッコミ

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.07.20 15:58 最終更新日:2023.07.20 16:03

麻生太郎氏「支持率当てにならず」岸田首相にエールも「支持率低くて交代したあんたが?」SNSで総ツッコミ

 

 7月19日、自民党麻生太郎副総裁は、静岡県焼津市で開かれた麻生派議員のパーティで講演。内閣支持率の下落に直面する岸田文雄首相に「支持率なんて当てにならない」とエールを送った。

 

 首相の実績は後世になって評価されるとして「生きている間は期待しないことだ」と、首相を励ました逸話も披露。吉田茂、岸信介両元首相を引き合いに「2人とも、在任中の評判は最悪だった。退任後に高く評価された」とも語った。共同通信が報じた。

 

 

 2022年12月、岸田首相は講演した際、ロシアのウクライナ侵攻後に麻生氏から、「首相には平時の宰相と有事の宰相がいる。あなたは間違いなく有事の宰相だ」と言葉をかけられたと明らかにした。

 

 また2023年1月、麻生氏が福岡県内で講演した際には、「岸田という、あまり頼りがいがないといわれた人のもとで1年半、間違いなく日本は、世界のなかで、その地位を高めつつある」と首相を評価。政府が防衛費と関係費を国内総生産(GDP)比2%に増やす方針を決めたことにふれ「安倍(晋三)元首相が夢にまで見た数字を、さっと決定した。リーダーシップがないという理由はどこにあるのか」とも語った。

 

 麻生氏は、岸田首相と定期的に夜に会合し、意見交換するなど、岸田政権の主流派として支える立場。だが、麻生氏の「支持率なんて当てにならず」という発言には、SNSでツッコミの声が多く上がった。

 

《オイオイ国民舐めんなよ》

 

《支持率って、その政府が国民にとってどう思われてるかという意思の統計なんですよ》

 

《いやいや、支持率低くて政権交代に至ったあんたが言う》

 

 NHKの世論調査で見ると、麻生内閣は2008年9月の発足直後、支持率48%でスタートしたものの、3カ月後の12月には21%に下落。解散が打てない状況に追い込まれた(以下、世論調査の数字はすべてNHKによる)。

 

 2009年7月、衆院議員の任期満了を目前に、解散に踏み切ったときの支持率は23%。8月の衆院選で民主党に惨敗し、政権を明け渡すことになった。

 

「2012年12月に発足した第2次安倍政権は、発足直後、支持率64%でスタート。2015年8月に37%、2017年7月に35%まで下がったものの、その後、40%まで持ち直したことで、連続在任日数2822日の長期政権を築くことができました。

 

 逆に、菅義偉(よしひで)前首相は2021年9月、支持率30%まで下落し、解散に踏み切れず、辞任表明するに至っています。支持率が30%台に落ち込んでも、40%台に持ち直すことができるかが、政権運営のカギといえます」(政治担当記者)

 

 7月10日に発表された岸田内閣の支持率は、前月から5ポイント下がって38%と下落傾向が続いている。「支持率なんて当てにならない」と強弁していては、「危険水域」といわれる30%に近づくだけだろう。

( SmartFLASH )

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