《担当大臣には果たして当事者意識があるのだろうか? マイナンバーカードの総点検を他人や現場に指示しておいて、自分は長期の外遊ということが報じられていては、現場の士気も下がると考えられる》
7月23日、共同通信が「マイナカードを所管する河野太郎デジタル大臣が8月下旬に米国訪問を計画したが、マイナンバーにひも付けした情報の総点検作業を進めている最中でもあり批判を浴びかねないとして計画を取りやめた」と報じた。このニュースに、法政大学大学院の白鳥浩教授が、ニュースサイトコメント欄に冒頭の意見を書き込んだ。
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「河野大臣は、7月11日から22日に北欧と中東を歴訪しました。歴訪中だった7月19日、政府の第三者機関である個人情報保護委員会が、デジタル庁に立ち入り検査をしました。大臣不在に党内、政権内部からも疑問と批判の声があがり、世耕弘成参院幹事長は11日の記者会見で『(河野大臣の外遊に)いくばくか懸念を持った』と述べています。
今後、河野大臣は、8月19日にインドで開かれるG20のデジタル・技術大臣会合に出席しますが、共同通信によると、そこから帰国後の21日から25日に米サンフランシスコを訪問、自動運転の最新技術の視察などをする予定だったそうです」(政治担当記者)
もともと、河野大臣は「外遊好き」として知られ、外務大臣時代には「外務大臣専用機」を導入しようとしたほどだ。今回の訪米取りやめに、ネットニュースサイトには
《今のデジタル庁に任せておいて、日本のデジタル化が本当に上手くいくのか不安になってきました》
《そもそもマイナカードが問題山積みで総点検してるというのに海外行ってるというのが不思議でならない》
《物見遊山程度の内容だったのですね、目的がしっかりあれば簡単に取りやめなど出来ないはずです》
と、批判の声が多くあがった。
その河野大臣は7月23日、大相撲名古屋場所千秋楽で、初優勝を決めた関脇・豊昇龍に内閣総理大臣杯を授与。表彰式後に、自身のTwitterで《名古屋場所の千秋楽、豊昇龍関、優勝おめでとうございます。40kgあると聞いていたのでコルセット締めていきました》と、ご機嫌でつぶやいた。しかしネット上では《内閣総理大臣杯を河野が代理で渡す為に土俵に上がったら、帰れコールやブーイングが起きていたな》と書き込まれていた。
7月26日には、マイナ問題について、参院の閉会中審査が開かれる。河野大臣も出席予定で、野党からの厳しい追及が予想される。
( SmartFLASH )