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「省エネルック」に「スマートファッション」夏の軽装40年史社会・政治 2017.08.31

『写真:長田洋平/アフロ』

『写真:長田洋平/アフロ』

 

 8月28日、羽田孜元首相が亡くなった。死因は老衰で82歳だった。羽田元首相のトレードマークといえば、袖がカットされたスーツの「省エネルック」だ。

 

「省エネルック」は、1979年、第2次オイルショックを受けて通商産業省(現・経済産業省)から発表されている。発表時は、大平正芳首相も半袖にカットされたスーツに身を包んでテレビに登場。新宿伊勢丹では省エネルックの男性モデルたちによるファッションショーも開かれた。

 

 省エネの名の通り、職場でのクーラー使用を控えるのが目的だったが、半袖スーツは特異な見た目から定着には至らなかった。

 

 しかし、羽田元首相は、夏場はそのまま省エネルックを取り入れており、1994年に羽田氏が首相になると再び注目を集めることに。名称も「ニューサマースーツ」としたが、やはり流行することはなかった。

 

 その後、夏の軽装を訴えるため、業界では「スマートファッション」なる言葉も誕生。1998年には「スマートファッションコンテスト」が開催されるが、こちらも尻すぼみ。

 

 そして2005年、当時の小池百合子環境相のもとで「クールビズ」がスタート。温室効果ガス削減を目的にし、夏場の冷房使用を抑えるため、ノーネクタイが謳われた。この「クールビズ」という名称は、公募により3000通以上の中から選ばれている。

 

 クールビズを普及させるため、小池氏は2005年の愛知万博「愛・地球博」でファッションショーを行った。デザイナーが手がけた竹やヨシの素材を使ったクールビズスーツを、経団連トップのトヨタ自動車・奥田碩会長に着用してもらい、「非常に軽くて、浴衣を着ているよう」の言葉を得ている。影響力のある人物を巻き込む小池氏の得意技だ。

 

 愛・地球博で総合プロデューサーを担当したコシノヒロコ氏は、「依頼を引き受けたのは、服だけでなく、男性の意識改革も促したかったからです。男たちがネクタイを取った点は進歩ですが、『ただネクタイや上着を取ればいい』という横並びの発想やTPOを考えない着こなしに見えるのが残念です」と明かしている。

 

「クールビズ」は国や役所などが先導したことで、徐々に定着していった。2008年に朝日新聞のインタビューで小池氏は、「半袖スーツの『省エネルック』は広まらなかったけど、クールビズは格好良さを感じてもらえたから成功したのでしょう」とクールビズが定着した理由を述べている。

 

 2011年、東日本大震災を受けて、クールビズ以上の軽装を推奨する「スーパークールビズ」が始まった。一部ではアロハシャツで出社する人もいたが、やはり掛け声だけで終わってしまった感は否めない。いまだに日本では見た目の問題が大きいようだ。

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