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実質賃金15カ月、消費支出4カ月連続マイナスの一方で税収過去最高「所得倍増は?」岸田政権への恨み節噴出
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.08.08 15:35 最終更新日:2023.08.08 15:35
8月8日、厚生労働省が発表した6月の毎月勤労統計調査(速報)によると、現金給与総額(名目賃金)に物価の変動を反映させた実質賃金は、前年同月比1.6%減となった。減少は15カ月連続。春闘での賃上げが反映されて名目賃金は伸びたが、物価の伸びに追いつかない状態が続いている。
6月の名目賃金は、2.3%増の46万2040円だった。2%を超える伸びは2カ月連続。一方、実質賃金の計算に使う消費者物価指数は6月は3.9%増。調理食品や洗濯用洗剤、携帯電話機などの価格が上昇した。
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岸田文雄政権下、15カ月連続で実質賃金が減少していることに、SNSでは恨み節に似た声が上がった。
《まるで底なし沼。岸田政権がな~んにも対策せず、ド円安のまんまだからね、どんどん目減りするわ》
《岸田政権になってからずっと下がり続けてるみたい。あれ? 岸田は「所得倍増計画」って言ってなかった?》
《岸田政権は賃上げを成果に掲げているが実質賃金はマイナスが長期化。早く減税を検討すべき》
同日、総務省が発表した6月の家計調査によると、2人以上の世帯の消費支出は27万5545円と、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比4.2%減少した。マイナスは4カ月連続。食料や家電など生活関連の品目への支出が減少した。物価高の影響で、食料向け支出は3.9%減となった。
消費支出が4カ月連続でマイナスとなったことに、SNSでは危惧する声が上がっている。
《これだけあれもこれも値上げだと、財布のひもを締めるしかない》
《GDPの半分は消費だし。財政支出拡大と名目金利上げ円安是正輸入物価下げやらんと本当にダメ。その真逆やってるから》
《税収上がって喜んでるのかもしらんが国民はどんどん貧困化してるんだから減税しろや!!》
2022年度の国の一般会計の税収は71兆円台となり、3年連続で過去最高を更新した。実質賃金の15カ月連続マイナスと消費支出の4カ月連続マイナスという事態に、岸田政権は効果的に対処をしてほしいものだ。
( SmartFLASH )