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「さっさとリニア作れ」“大動脈”新幹線の運休で代替手段の重要性を痛感する声「川勝知事は邪魔すんな」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.08.17 18:13 最終更新日:2023.08.17 18:16
近畿地方を縦断した台風7号により、東海道・山陽新幹線に大きな影響が出た。
8月15日には計画運休により、名古屋~岡山間は終日運休。16日は通常通りの運転が予定されていたが、午前8時半ごろ、静岡・富士市の雨量計が規制値に達したため、三島~静岡間で運転を見合わせ。その後、東海道・山陽新幹線の全線に運転見合わせの区間が拡大した。16日の昼過ぎに新大阪~博多間で、14時過ぎには東京~新大阪間で運転を再開したものの、2日連続の大混乱となった。
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その影響は17日になっても続いている。東海道・山陽新幹線では最大2時間ほどの遅れが生じ、運休になった便もある。
お盆のUターンラッシュを直撃したダイヤ乱れ。JR東海によると、8月16日午後10時時点で、東海道新幹線の運休は185本以上、遅れは240本以上に上り、30万人以上に影響が出たという。SNSには
《新幹線が路線の上で1時間程止まって全然動かない…帰れない…》
《新幹線乗れたって、喜んだ瞬間、急遽下関で無期限運転見合せ車内軟禁の無限地獄刑》
など、悲鳴のような声が多数。また、多いのが「リニア」に関する意見だ。
《東海道新幹線が静岡県内の雨量規制値超えで停まったり遅れるたびに「さっさとリニア新幹線作れ」としか思えなくなってきた》
《きょうほど、ほぼトンネルのリニア新幹線があれば雨を回避できたのにと思う日はないかなー》
《東海道新幹線だけでは台風7号やら昨日の大雨みたいな事があると事後影響が凄まじいからサブとしてのリニアが絶対必要なんよ》
「東海道新幹線は、ほかの新幹線よりも雨の影響を受けやすいことで知られています。それは、路線の約半分が盛土の上に造られているためです。東海道新幹線は2023年6月にも、台風による大雨で16時間にわたって運転を見合わせています。それに対し、東海道新幹線の後に造られた新幹線は、多くの区間が高架などになっており、雨の影響は受けにくくなっています。
東海道新幹線はそうした脆弱性を抱えているうえに、開業から約60年経過し、経年劣化もあり、さらに、近い将来、必ず起きるとされている南海トラフ地震への懸念もあります。そのため、日本の大動脈輸送の役割を代替するリニア中央新幹線が必要とされているのです」(週刊誌記者)
東京・品川~名古屋間の2027年開業を目指しているリニアだが、全長286kmのうち9kmの静岡工区で着工されておらず、開業は大幅に遅れる見通しとなっている。静岡県の川勝平太知事が、「水問題」や、工事で発生する土の置き場などを盾に着工を認めないためだ。SNSには
《今回の台風や雨は静岡のせいではないが、代替手段となるリニアの工事を止めている某知事のせいでこの阿鼻叫喚が未来にも続くんですよね》
《うちの子が新幹線の中に閉じ込められた。なんとか昨日帰れたけど、本当心配でしょうがなかったです。こういうことがあるからリニアが必要なんじゃないか?東海道新幹線は本数も利用者も他の新幹線とは全然違うし。川勝知事は邪魔すんな》
などの恨み節も。この声は、知事に届くのか――。
( SmartFLASH )