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淡路島5人殺害 被害者の9回に及ぶ警察へのSOS全詳細社会・政治 投稿日:2015.03.20 16:00

淡路島5人殺害 被害者の9回に及ぶ警察へのSOS全詳細

 

 淡路島中部の兵庫県洲本市中川原を“八つ墓村”にした平野達彦容疑者(40)。近所の住人は言う。

 

「ここらはみんな家族みたいなもので、達彦君のお父さんには俺もようしてもらったんよ。ただ、達彦君のことだけは聞けなかった。話しづらそうやったし、近所でも触れちゃいかんという暗黙の了解があった」

 

 だが、殺された平野毅(たけし)さん(80)と妻の恒子さん(79)の家族は、連日のように“触れちゃいかん”達彦容疑者のことを警察に相談していた。そのSOSは2月14日から3月3日の18日間でじつに9回に及ぶ。その全詳細が明らかに。

 

 2月14日 平野毅さんの娘(50代・以下A女)が110番通報。「私の息子が路上で達彦と顔を合わせた際に、口論になり揉めごとに。写真も撮られた。どうにかしてほしい」。駐在所員は毅さん宅に出向き、達彦容疑者本人に注意しようとしたが、「いや駐在所さんだけでわかっていてほしい」と言われた。

 

 2月15日 A女が駐在所員に相談。「達彦は実家に帰ってきているようで、不安です。自宅周辺のパトロールをお願いします」

 

 2月16日 A女が駐在所を訪れ相談。「息子が勝手に写真を撮られ、それがインターネットに掲載されています。これは犯罪にならないのでしょうか」。駐在所員は「弁護士に相談してみては」と回答。また、駐在所員は達彦容疑者宅を訪問し、父親から達彦容疑者の精神疾患に関する病歴や入院、通院歴について聞く。

 

 2月17日 A女が駐在所を訪れ相談。「達彦は今どうなっているんでしょうか」。駐在所員は達彦とあまり関わり合いを持たないように、刺激しないように」と助言。

 

 2月20日 毅さんとA女が洲本警察署へ。「(毅さんの)孫と嫁も以前写真を撮られ、インターネットに載せられ中傷された。これが犯罪に該当するのであれば捕まえてほしい」と訴える。が、洲本署員は「写真を撮っただけで事件化は難しい。何かあったら110番通報するように」と助言。

 

 2月21日 毅さんが110番通報。「達彦が徘徊している」。駐在所員が現場に行ったが、達彦容疑者は立ち去っていた。

 

 2月23日 毅さんの孫が、パトロール中の駐在所員に「警察は何もしてくれないのですか」と聞く。駐在所員は「現時点で、強制的にできることはないので、自宅パトロールを続ける」と回答。

 

 2月28日 毅さん、恒子さん、A女の3人が駐在所を訪ねる。「達彦が、自分らの写真をツイッターに上げているが、人権侵害にならないか」と相談。「担当に相談してみる」と回答。

 

 3月3日 A女と孫が洲本警察署を訪れる。「ツイッターに写真を上げられたことを事件化してほしい」と求める。「ツイッター画面を撮影し、証拠保全をする。ツイッターに載せられた写真の削除方法について伝える」と回答。

 

 しかし結局、この間、警察は一度も達彦容疑者と接触することはなかった。昨年10月には、保健所から洲本署に「達彦氏が明石から地元に帰ってくる可能性がある」と情報提供があった。兵庫県警OBの飛松五男氏は憤る。

 

「ここまで把握していて動かなかったのは、警察の怠慢と言わざるをえません。事件は防げた可能性が高いです」

 

 達彦容疑者は「裁判まで話さない」と黙秘している。

 

(週刊FLASH 2015年3月31日号)

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