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処理水放出「風評被害は東電が賠償」に「風評加害者に支払わせるべき」意外な反応多数「電気料金に上乗せする?」懸念も

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.08.23 18:19 最終更新日:2023.08.23 18:24

処理水放出「風評被害は東電が賠償」に「風評加害者に支払わせるべき」意外な反応多数「電気料金に上乗せする?」懸念も

8月22日、廃炉・汚染水・処理水対策関係閣僚等会議後に取材に応じる小早川智明・東京電力ホールディングス社長(写真・代表撮影/ロイター/アフロ)

 

 福島第1原発の処理水の海洋放出が、8月24日に開始される。東京電力ホールディングスは8月22日、プレスリリースを公開。放出に伴って風評被害が生じた場合は賠償に応じ、10月2日から被害の申告を受けつけることを明らかにした。

 

 賠償の対象となるのは、放出以前から事業を営む事業者で、「風評被害によって生じた水産物や農産物の価格下落、事業の売上減少等による減収にかかる損害」(東電資料より)など。水産業だけでなく、農業や水産加工、卸売業、観光業などが想定されている。

 

 

 中国では処理水を「汚染水」と表現し、海洋放出に強く反発しており、日本の水産物に対する輸入規制を今後さらに拡大する方針。香港政府も、福島や東京など10都県の水産物の輸入を禁止するとしている。風評被害は福島のみならず、広い範囲に及びそうだ。

 

 これらに賠償金を支払うという東京電力だが、それに対し、ネットでは意外な反応が。

 

《東電が賠償するのはおかしいね。風評被害をもたらすのは風評加害者たちなのだから、彼らに支払わせなければならない》

 

《風評加害者側に支払わせるべき。非科学的な情報を発信してる公人や著名人に法的措置、賠償責任とらせるべき。ここまでデータも情報もあるのに意味不明なこと発言してるのは悪意でしょう》

 

《東電も国も、風評加害者側を訴える事も検討して欲しい》

 

 と、風評被害を起こす側に憤る声が多数、寄せられたのだ。また、

 

《東電が処理水放出に対する風評被害に補償するということは、それにかかった費用を電気料金へ上乗せするようになるのでは?》

 

《東京電力の損害賠償金の積み重ねにより、経営を圧迫する自体になれば、回り回って電気料金の値上げにつながるかもしれないと懸念します》

 

 と、賠償が電気料金の値上げになるのではと心配する声も多く見られる。

 

 福島第1原発の処理水で、海洋放出によって処分されるのは、最大で年間22兆ベクレルとされている。参考までに、海外の原発の海洋放出量は

 

・韓国:古里(コリ)原発=49兆ベクレル
・中国:陽江原発=107兆ベクレル
・中国:泰山第三原発=124兆ベクレル
・米国:ディアブロキャニオン1/2原発=82兆ベクレル
・カナダ:ブルースA/B原発=1090兆ベクレル
・英国:ヘイシャム2原発=323兆ベクレル
・フランス:ラ・アーグ再処理施設=11400兆ベクレル
(経済産業省の資料より)

 

 などとなっている。もう少し、冷静に判断するべきだろう。

( SmartFLASH )

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