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小池都知事も「グッドです」相次ぐ政治家の「福島産魚PR」に「なんで処理水飲まないのか」SNSに殺到する疑問

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.08.26 16:28 最終更新日:2023.08.26 16:35

小池都知事も「グッドです」相次ぐ政治家の「福島産魚PR」に「なんで処理水飲まないのか」SNSに殺到する疑問

8月25日、東京都庁の食堂で福島県産などの刺し身などを食べる小池百合子東京都知事(写真・産経新聞)

 

 8月24日に福島第1原発の処理水の海洋放出が始まったことを受け、東京都の小池百合子知事は8月25日、都庁の食堂で職員との昼食会に参加。福島県産の魚などを使った定食を食べる様子を報道陣に公開した。

 

 この日のメニューは、福島県産のスズキや宮城県産のカツオ、ヒラメなどの刺し身、三陸産イワシのフライなど。刺し身を口にした小池知事は、「グッドです。フレッシュです。みなさんもぜひ召し上がってください」と話し、笑顔を見せた。

 

 

 東日本大震災で被災した岩手や宮城、福島の魚介類や農産物の消費喚起に向けた取り組みの一環。水産物は、福島第1原発の処理水が海洋放出される前の、24日午前までに水揚げされたものだという。

 

 小池氏は食事後の記者会見で、中国が日本の水産品輸入を全面禁止したことを聞かれ、「国のほうでしっかり対応してもらいたい」と述べる一方、「農水産物の大消費地の東京で復興を、あと押ししていきたい。福島県産の食材を食べて、復興支援に協力してほしい」と呼びかけた。

 

 8月23日には、西村康稔経済産業相が、都内で開催されている魚や水産加工品の国際見本市に出席。福島産のサンマを使った干物や東北の魚介類で作った海鮮丼などを試食し、「最高ですよ、これはもう本当に。きょう、お昼も夜もいらないですね」と感想を語ったが、処理水放出前のパフォーマンスに「茶番」などの批判があがっていた。

 

 福島第1原発の処理水放出をめぐっては、ニュースキャスターの辛坊治郎氏が、「私が原発担当相なら、処理水を全世界のメディアの前で飲む」と語るなど、政治家の発信力不足を嘆く声も多い。

 

 小池氏の言動にも、SNSでは批判的な声が多く上がっている。

 

《この人も無意味な事やってるよ 汚染されてても味は変わらんよ そもそも昨日の今日なら放出前の魚だろ 本当に食べてPRしたかったら数十年食べ続けるしかないよ》

 

《政治家が福島産水産物を食べるパフォーマンスが流行りだが、なんの意味があるんだ なんで放出処理水を飲まないのか》

 

《放出口周辺で採れた魚食わんと意味ないやろ》

 

《こういう“やってみせ”、何度見てきたことか》

 

 8月24日、中国は日本産の水産物輸入全面停止という対抗措置に踏み切った。魚を食べるよりも、処理水を飲む様子を中国に示す政治家は、日本に出てこないのだろうか。

( SmartFLASH )

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