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ガソリン価格「4カ月ぶり値下げ」でも184.8円…「トリガー条項発動なら150円台に」の声は岸田首相には届かず
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.09.14 19:33 最終更新日:2023.09.14 19:45
9月11日現在、レギュラーガソリンの全国平均店頭小売価格は、1リットルあたり184円80銭と、前週に比べて1リットルあたり1円70銭の値下げとなった(経済産業省発表)。
「値下げになったのは、じつに4カ月ぶりです。9月4日時点では、186円50銭と2週連続で過去最高を更新していました。9月7日から国の補助金が拡充されたことが要因で、価格上昇に歯止めがかかった形です」(経済ジャーナリスト)
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補助金効果で値下がりしたにもかかわらず、SNSからは手放しで歓迎する声はほとんど聞こえてこない。
《ガソリンの補助金ってもう出てるらしいよ!近所のGSは今日からガソリン値下げするってさ。しかし…助かるけどいつまでも続けられないよねこんなの。》
《いや、高いよ。去年の9月は小売価格169円だぞ。そもそも175円設定が高過ぎ。トリガー条項の発動で直ぐに150円台になるよ。岸田総理は「まずは足元の物価高に対応しなければならない。国民生活を応援する大胆な経済政策を実行していく」とか言ってたよ。ほな実行せえよ。》
《ガソリンの補助金じゃなくて円安対策が1番ガソリン価格が下がるわ》
9月14日、埼玉県内のガソリンスタンドで給油に来ていた人に話を聞いた。
「今日はガソリンが値下げしたというニュースを聞いたので給油に寄りましたが、わずか2円弱の値下げでは、まったく実感が湧きませんね。せめて、お盆の前に対応してくれたらよかったのにと思います」
「個人事業主として大手通販会社の下請けをしていますが、ガソリン代は自己負担です。前回、給油に来たときは満タンにせずに、補助金が価格に反映されるまで待っていました。これっぽっちの値下げじゃ、焼け石に水ですが……」
前出の経済ジャーナリストが語る。
「本来、補助金は9月末までの緊急対策でしたが、岸田政権は年末まで延長することを表明しています。しかし、補助金による値下がりを待つ買い控えが起こり、受給のバランスが狂いますし、ガソリン高騰の原因である円安が続く限り、根本的な解決にはならず、財政支出が膨らみ続けます。
ガソリン価格が3カ月連続で160円を超えると、ガソリン税のうち、上乗せぶんにあたる25.1円の課税を止める『トリガー条項』の発動が期待されていますが、岸田首相が発動に踏み切る様子はありません」
ガソリン価格は、補助金の効果で10月末には約175円に下がるという。だが、2021年9月は150円台で推移していたことを思えば、国民が納得しないのも当然だろう。
( SmartFLASH )