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日本郵政が不動産事業に本腰も「失敗するイメージしかない」…惨敗の歴史「かんぽの宿650億円赤字」「楽天投資で850億円特損」「豪州子会社で4000億円減損」

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.09.19 20:15 最終更新日:2023.09.19 20:15

日本郵政が不動産事業に本腰も「失敗するイメージしかない」…惨敗の歴史「かんぽの宿650億円赤字」「楽天投資で850億円特損」「豪州子会社で4000億円減損」

東京駅前にそびえるKITTE(写真・AC)

 

 日本郵政が不動産事業に大型投資をおこなうと、9月16日の日本経済新聞が報じている。

 

 郵便局など全国20カ所以上の自社物件を複合施設に建て替えるというのだが、その候補には東京都港区や京都市の「メルパルク」や横浜中央郵便局も含まれる。取扱量が減って収益環境が厳しい郵便事業や、利益の多くを占める金融事業への依存度を下げ、収益を多角化する目的があるとしている。

 

「日本郵政は、東京都内や全国主要都市の一等地に大型の郵便局や社宅など、多数の不動産を保有しています。その額は、土地だけで1.3兆円、不動産全体で約2.6兆円にもなります。

 

 

 不動産事業拡大の一環として、すでに東京・千代田区の靖国通り沿いにある麹町郵便局の建て替えが発表されており、2027年春には地上11階、地下2階の郵便局と賃貸オフィスの複合ビルが竣工する予定です。

 

 今後は、2023年11月に開業予定の『麻布台ヒルズ森JPタワー』や2024年3月に竣工予定のJR大阪駅直結『JPタワー大阪』のような、不動産大手と組んだ大型案件も増える見込みです」(週刊誌記者)

 

 日経の記事を受け、日本郵政の株価は大幅に続伸。SNSにも、

 

《あんな一等地で郵便事業やってもねぇ と思ってる人も多いはず…笑 もったいない場所にデデンッと建ってるよね 日本郵政が不動産に大型投資したら街はどうなるだろ?ちょっと楽しみ》

 

《たしかにいろんな良い場所にでかい建物持ってるイメージ。郵便局行くこともあまりないので、再開発は良いですね》

 

 など、期待する声が多数あるのだが……その一方ではこんな声も。

 

《日本郵政が投資するっていうと失敗するイメージしかない》

 

《郵便局はかんぽの宿とか全国にたくさん作ったけど運営し切れずに売ったじゃん。郵便局貯金会館、メルパルクも衰退した。また同じことするってか?懲りないね》

 

楽天株がっつり高値で掴まされてる日本郵政さん》

 

「日本郵政の不動産といえば、多くの人が『かんぽの宿』を思い出すはずです。2007年の郵政民営化以前から恒常的な赤字体質で、民営化以降、2021年までで650億円もの累積赤字を抱えましたが、2022年にようやく33施設を88億円で売却しました。

 

 投資の失敗も記憶に新しい。2023年6月の決算では、2021年に1500億円で取得した楽天株の下落により、850億円もの特別損失を計上しています。

 

 また、2015年に6200億円でオーストラリアの物流企業大手を買収しましたが、その2年後には4000億円の減損損失を計上。2021年にはこの企業の一部事業の売却にともない、674億円の特別損失を計上しています」(同前)

 

 心配になるのも、当然かーー。

( SmartFLASH )

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