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“エッフェル姉さん” 松川議員はすでに提出済み…自民党女性局「フランス研修」成果報告書「公表せず」の不条理
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.09.21 18:23 最終更新日:2023.09.21 18:29
パリのエッフェル塔前で撮影したおどけた写真や豪華なランチ写真などをSNSに投稿して物議を醸した自民党女性局のフランス研修。騒動から、間もなく2カ月が経とうとしている。
《【令和5年女性局海外研修】 7月24日~28日、全国の女性局長らとともにフランスへ海外研修を実施。フランスでは2019年以降3歳からの幼児教育を義務化しておりその目的や効果、少子化対策、さらに政治分野における女性活躍について見識を深めました》
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《保育所の視察では、両手がふさがっていても通りやすい安全な自動ドアの設置やベビーカー置き場の広さの確保、日々の連絡帳のアプリ化、保育士の待遇等ハード面からソフト面まできめ細かな運営をヒアリングし、その後経営者と意見交換を行いました》
などの「成果」が掲載されているが、いまだ正式な報告書は公表されていない。
「成果報告書の提出に期限などの規則はありませんが、慣例では1カ月後あたりです。今回はかなり遅れていますね」と自民党関係者が指摘する。「まるで観光旅行だ」と酷評されたこともあり、記すべき研修内容があまりないのか、とうがった見方をしてしまうのだが……。
しかし、“エッフェル姉さん” と、ありがたくないあだ名をつけられ、責任を取って女性局長を辞任した松川るい参院議員(52)は、「報告書はすでに提出しています」と明言している。
「9月15日に自民党大阪府連の会合がありました。府市会議員役員、市町村議員役員、秘書、事務局スタッフなどが出席したのですが、松川さんも『本日はみなさまに謝罪するために来ました』と顔を見せていたんです。まあ、府連の政調会長だから出席は当然なんですけど。
そのとき、『私はすでに報告書を党に提出しています。ただ、局長を辞任しているので報告書の扱いは党本部がお決めになることなので』と言っていましたね。
それが本当だったら、そろそろまとまったものが公表されるんじゃないですか」(府政関係者)
そこで自民党本部の女性局に「公表予定」を問い合わせてみると、驚くべき回答が返ってきた。
「報告書は既に取りまとめております。今後、来年の女性局の活動方針を決定する過程である『女性局ブロック会議』において研修会のあり方や報告書に書かれている内容を具体化していくための内部資料として活用する予定であります。なお、組織内の研修会ということ、および内部資料という観点から公表する予定はありません」
要は、内部資料ということで、公表しないというのだ。こんな不条理に国民が納得すると、自民党は本気で思っているのだろうか。
( SmartFLASH )