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「子ネコサイズ」ネズミ急増の歌舞伎町、1200万円で一掃作戦に「無理じゃね?」「新大久保に引っ越すだけ」冷ややかな声

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.09.24 16:40 最終更新日:2023.09.24 16:40

「子ネコサイズ」ネズミ急増の歌舞伎町、1200万円で一掃作戦に「無理じゃね?」「新大久保に引っ越すだけ」冷ややかな声

捕獲されたドブネズミ(写真・AC)

 

「トー横キッズ」や、大久保公園付近のパパ活女子などが、たびたび社会問題として報じられる東京・新宿の歌舞伎町。そんななか、新宿区は9月19日、「区として初めての一掃作戦」に乗り出すことを発表した。

 

 といっても、その対象は、歌舞伎町に暮らす「ネズミ」だ。

 

 区衛生課によると、2022年ごろから「ネズミが街に増えている」といった声が聞かれるようになった。SNSなどで大量のネズミの動画が拡散されたことなどもあり、対策を求める声が多くあがっていたという。

 

 

 ネズミが増加した理由としては、ゴミの不法投棄や、街からネコがいなくなったこと、さらにコロナ騒動が収束したことで、路上で飲食する人が増えたことなどが考えられるという。ふだんから歌舞伎町でよく飲むというライターが語る。

 

「以前から、路上のそこかしこにネズミはいましたけど、たしかに増えている印象はありますね。私も最近、歌舞伎町のテラス席の店で飲んでいた際、空いた椅子に逆さに置いていたハットにネズミが飛び込んできて、ひっくり返りそうになりました。しかも、歌舞伎町のネズミのなかには、ちょっとした子ネコぐらいの、かなり大きいのもいるんですよ。よく歌舞伎町で飲んだり遊んだりしている人なら、いまや、いちいち道を行きかうネズミに驚くことはないでしょう。けど、初めて見る人は驚くでしょうね」

 

 歌舞伎町で見られる子ネコサイズのネズミは「ドブネズミ」。下水道と生ゴミが大好きという、都会での生活に適応した性質の持ち主だ。増え続けるネズミ問題に歯止めをかけるべく、新宿区は、ネズミ駆除のため関連費用含め、約1200万円の予算を計上。11月からネズミの生態などを調査し、2024年1月から殺鼠剤などを使い、一斉駆除に乗り出す予定だという。

 

 とはいえ、今回、対象となるのは、あくまで歌舞伎町のみ。新宿区の吉住健一区長は「ネズミ対策として重点対策地域である歌舞伎町一・二丁目を対象に、ネズミの環境調査及び一斉駆除を実施します」と発表している。

 

 9月21日の『ABEMA Prime』では、さっそくこの話題を紹介。ネズミ駆除作戦に取り組む新宿区の渡辺やすし区議や、害虫駆除を専門とする株式会社ミナトの大庭将彦専務などが出演し、歌舞伎町のネズミ問題を語った。

 

「大庭氏によれば、ネズミはとにかく繁殖力が強く、コロナ前から、東京・渋谷などには『スーパーラット』と呼ばれる毒餌に抵抗力を持ったネズミが発生していたとのこと。厄介なのは、毒を食べても死ななかった親から生まれたネズミは、毒への耐性を持って生まれてくるので、そうしたネズミが増えれば、耐性の強い個体がどんどん増えていくそうです。一斉駆除しようとしても、数匹が生き残ったり、周辺の街に追い出されたりしたような形だと、再び同じようなことが起こる可能性があるという点も指摘されていました」(週刊誌記者)

 

 毒餌に耐性を持つ「スーパーラット」とは、おそろしい限りだ。

 

「一方、ネズミ増加の一因と考えられる『路上飲み』をする人たちに対して、渡辺区議は、歌舞伎町は飲食文化の街でもあるとしたうえで『(ゴミの不法投棄など)マナーのない路上飲みがダメなのであって、路上飲み自体が悪いというわけではない』と、持論を語りました。これに関して、番組に出演したEXIT兼近大樹さんは『喫煙所と同じように、路上飲みできるエリアを規制すればいいと思う』との意見を出していました」(同前)

 

 こうした「歌舞伎町ネズミ問題」に対して、SNS上では《1200万円ごときで、歌舞伎町のネズミ全部駆除するの無理じゃね?》という、冷静な声があがっている。また、タレントのビートきよしは、歌舞伎町で一斉駆除をしたところで《新大久保に引っ越すだけでしょう(笑)》と、こちらもごもっともな意見を投稿している。

 

 コロナが落ち着いて、客足が戻ってきた繁華街だが、招かれざる客まで戻ってきてしまったようだ。

( SmartFLASH )

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