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「プールは学校に必要ない」今度は宮城で200万円損失「小学校のプール」水出しっぱなしに高まる廃止論
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.09.25 16:37 最終更新日:2023.09.25 16:43
宮城県富谷市の小学校のプールで、13日間にわたって水が出しっぱなしにされ、約400万リットルの水が流出する人的ミスが起きた。
「9月22日、富谷市教委が発表したところによれば、4月27日に教員らがプールに注水したあと、プールから離れた地中にある元栓を十分に閉めなかったため、水抜き栓の管に水が流れていたそうです。水の流出量は25メートルプール約10杯分相当で、損害額は203万8195円とのこと。市教委は同日付で校長と教頭を厳重注意したものの、賠償請求はしない方針だそうです。
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小学校のプールの水流出をめぐっては、神奈川県川崎市の小学校で同様のミスが起こったばかりです。こちらは教諭が損害額を負担させられたことで、かなり話題となったのを覚えている方も多いのではないでしょうか」(週刊誌記者)
川崎市の県については、当時、弊誌もこの件を報じている。2023年5月、川崎の市立小学校でプールに水を入れる際、教諭が誤って6日間、水を出したままにしたことで、プール6杯分、約217万リットルの水があふれることになった。
市は校長と教諭に過失があったとして、損害額190万円の半分、95万円程度を2人に負担させたという。
今回の宮城の件は、教員らが賠償請求されることこそなかったものの、ネット上では、
《昔は、各学校(特に公立)に用務員さんが存在しました(中略)それが現在、ほとんどの学校は廃止してすべての業務は現場の教師が担うようになり、ただでさえ激務の先生に、プール管理を怠ったと責めるのは如何かと思います》
など、管理体制のずさんさを指摘する声が複数あがっている。さらには、「学校のプール」廃止論も……。
《プールは学校に必要ないと思います。実際、市の9割の学校にはプールはありません。(中略)市営のプールなどを何日間か使わせてもらっています》
《教職員の負担や維持管理費やいろいろなリスクを考慮すれば学校のプールは廃止するか、授業を民間委託して多目的に利用するかをした方がいいかと思います》
《教師が、プールの管理まで問われるなら水泳の授業はやめましょう》
といった「プール廃止論」まで飛び交う始末となってしまった。昭和世代にとっては学校にプールのある光景は日常だったが、もはや、そんな時代ではないということか。
( SmartFLASH )