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基準値28倍! 大阪万博&IR予定地の土壌汚染に地元が抱く不安…袋詰め泥はコンクリートで蓋をして駐車場に

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.10.03 16:40 最終更新日:2023.10.03 16:40

基準値28倍! 大阪万博&IR予定地の土壌汚染に地元が抱く不安…袋詰め泥はコンクリートで蓋をして駐車場に

大阪・関西万博公式キャラクターのミャクミャク(中央)(写真・時事通信)

 

 2025年に開催予定の大阪・関西万博の会場建設費が、現在の1850億円から450億円上振れし、2300億円程度になると報じられている。じつに8割以上のアップである。

 

「万博会場建設費は政府と大阪府・大阪市、経済界が3分の1ずつ均等に負担し合います。そのため、国民負担が増えるは必至です」と大阪府政関係者。

 

 

 しかし心配は、爆騰した建設費だけではない。3区に分けられた建設地である「夢洲(ゆめしま)」(大阪市此花区)の「土壌汚染」も深刻な問題となっているのだ。

 

「夢洲は、大阪湾や河川のしゅんせつ土砂や産業廃棄物、建設残土などの最終処分を目的とした埋立地です。これまで、大阪湾の底質から汚染物質のPCB(ポリ塩化ビフェニール)が長期にわたり検出されています。そうなると夢洲でもPCBが検出される可能性がとても高いのです。にもかかわらず、国や府は3区、つまりIR予定地で1カ所調査しただけと承知しています」

 

 そう語るのは、おおさか市民ネットワークの藤永延代代表だ。

 

 藤永代表によれば、2区(万博建設地)と3区に投棄されてきたしゅんせつ土砂からは、環境省が定める環境基準値の28倍ものPCBが検出されたという。

 

「夢洲に埋め立てた時点では『海洋汚染防止法』の基準値で公表されていましたが、この基準値は『土壌汚染対策法』の10倍ゆるいもので、環境基準値に照らすと『28倍』にもなるのです」(藤永代表)

 

 また、「管理型最終処分場」である夢洲1区内には、袋詰めされた泥が積まれているエリアがある。関係者によればその量は「3立方m袋詰めが1万袋」だという。大阪市によると「中程度のPCBが含有されている土」で、今後は50cmの土で覆い、その上をコンクリートで固めて万博、IRの駐車場にする計画だ。

 

「国と大阪市は、このまま汚染を封じ込めてしまうのでしょう。とくに1区には、有毒な焼却灰や飛灰などが860万tも埋まっているとされ、有毒の『メタンガス』も放出されています。

 

 2000年のシドニーオリンピックでは、会場にダイオキシンを含むゴミが300tもあり、日本円で120億円をかけて除去したと言います。夢洲に、このまま2800万人もの観光客を呼ぶのは危険すぎます」(藤永代表)

 

 まさか「臭いのモノにコンクリートで蓋」ではないだろうが、早急な「危険除去」が求められている。

( SmartFLASH )

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