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【台湾を軽視】松川るい氏 “エッフェル辞任”から1カ月…総領事館相手に「女性局長」名刺配布で大阪府連は激怒
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.10.12 17:16 最終更新日:2023.10.12 19:19
2023年7月、自民党女性局のフランス研修中にエッフェル塔前でおどけた写真を撮影し、大炎上した松川るい参院議員。
本誌が入手した旅程表によれば、純粋な研修に充てられたのはたった6時間で、エッフェル塔以外にもセーヌ川で2時間半の優雅なディナークルーズ……。
観光一色の内容には国民から猛批判があがり、松川議員にも“エッフェル姉さん”という不名誉なあだ名がつけられてしまった。
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2023年8月にこれらの責任を取る形で、自民党女性局局長の職を辞任した松川議員だが、2023年9月からは新たに自民党副幹事長の要職についている。
しかし、その副幹事長の“新たな行動”に怒りを示しているのが、大阪府連の関係者だ。
「大げさかもしれませんが、松川さんにとって、副幹事長としての初めての外交舞台ですよ。まったく何を考えているのか」
経緯を尋ねると、10月1日のことだという。この日、国慶節を祝って「台北駐大阪経済文化弁事処」が、大阪府内でパーティを開いたという。
「あまり聞き慣れませんが『台北駐大阪経済文化弁事処』とは、台湾が大阪に置いている総領事館に相当する外交代表機構です。東京には『台北駐日経済文化代表処』が置かれていますが、こちらは大使館に相当しており、両機構は頻繁に与野党の国会議員とも交流をしているんです」(政治部記者)
松川議員は、自民党大阪府連に所属している。そこで、大阪府内に開かれた「台北駐大阪経済文化弁事処」のパーティにも来賓として、招かれていたという。
「来賓でしたが、松川さんからは挨拶はなく、フランス研修について何かコメントすることもありませんでした。
パーティが進むなかで、出席者と名刺交換する場面があったのですが、松川さんが取り出したのは『現職 自由民主党 女性局長』と記載された名刺だったんです。
本人は『もうこれを持っていても仕方がないから』と言いながら配っていましたが、相手は台湾が認めている正式な外交機関ですし、“使わなくなった名刺”を出すのは非常識でしょう」(前出・大阪府連関係者)
松川議員の事務所に「女性局長」と記載された名刺を配布したことについて、尋ねるとこう回答があった。
「この場では、大変多くの方々から名刺交換を求められ、用意してきたものがなくなってしまったため、あらためてお届けするよりも、連絡先の意味だけでもその場でお渡しするのがベターだと考えて『本来お渡しすべきものがなくなり、古い名刺で申し訳ございません』と何人かの方々にお渡しいたしました」
しかし、松川議員に「女性局長」の修正が必要なのは、名刺だけではない。
10月12日現在で、松川議員の公式ホームページのプロフィールページを確認すると、名刺と同じように「現職 自民党 女性局長」の記載が確認できるのだ。
辞任からすでに1カ月以上がたっているが、これでは未練タラタラと言われてもおかしくない。
前出の大阪府連関係者はもう一度、こう話す。
「名刺の用意がなかったというのも、ふつうの社会人なら通用しない話で、まったく何を考えているのか。
そもそも、この名刺の表面は自分の写真が大々的に印刷されていて、これは国会議員にとっては“選挙用”のもののはず。公的な場で使うものじゃありませんよ。
台湾を軽視しているとも思われかねず、『大阪・関西万博推進本部 事務局長』の役職に就いているのに無神経すぎます。台湾は民間企業を通じて、パビリオン建設を決めている数少ない出展国ですからね。
もともと“天然キャラ”とか言われていましたが、そんな話で片付けていいものではありません」
公式ホームページで自ら紹介している「短所」に「細かいことが苦手」と書かれている松川議員。
自覚があるのは、まだマシなのかもしれないが……。
( SmartFLASH )